1986年1月、宝文館出版から刊行された中野嘉一(1907~1998)の評論集。
目次
I モダニズムの詩人たち
- 西脇順三郎
- 1 西脇順三郎の詩論――〈超現実主義〉か〈超自然主義〉か
- 2 「あむばるわりあ」――ギリシャの晴れた空
- 3 永劫の旅人――『旅人かへらず』
- 4 西脇先生と私と「暦象」
- 春山行夫――詩人の出発と名古屋の文化史的風土と「詩と詩論」
- 北園克衛
- 1 北園克衛の本質
- 2 抽象詩と風土――「故里への手紙」から
- 滝口修造――上途かなる『妖精の距離』
- 上田敏雄
- 1 〈仮説〉の詩論から〈薔薇〉の詩論へ
- 2 上田敏雄と私
- 安西冬衛――虚構の自然主義
- 北川冬彦と「詩・現実」
- 近藤東――逆説と諷刺・三文オペラの構図
- 山中散生――シュルレアリスム研究のパイオニア
- 竹中郁――神戸モダニズムの先駆者
- 前衛画家・古賀春江
- 1 古賀春江の画歴とその精神史
- 2 晩年のアトリエ
- 3 古賀春江と三岸好太郎・阿部金剛・竹中久七
Ⅱ「リアン」詩運動の軌跡
- 「リアン」詩運動の軌跡
- 1「詩と詩論」と「リアン」
- 2「リアン」芸術運動の展開
- 3「リアン」事件について――官憲の眼に映じた芸術共産党
- 4 戦後の理論的展開――竹中久七の詩「寓話」
- 5 「リアン」と高橋玄一郎――詩と思想のパイオエア
Ⅲ「モダニズム詩の時代」ノート
- モダニズムの回想
- ダダイズム文献資料考
- 1「アンチピリン氏の宣言」について
- 2 ヨーロッパのダダイズム
- 3 ダダイストの実像――フーゴ・バル『時代からの逃走』を読む
- ノイエ・ザハリヒカイトの人びと
- 1 ノイエ・ザハリカイドの詩と詩人たち
- 2 ノイエ・ザハリヒカイトの短歌――原三郎の作品にふれて
- 詩の革新と短歌
- 1 現代詩と短歌――その接点の美学について
- 2 詩の革新の歌壇的波動
- 『精神窓』あれこれ
- エリオット・ヴァレリー・ブルトン
- 阿部良雄「パリ=東京一九三〇」を読む――古賀春江の前衛絵画について
- 夢とシュルレアリスム
- 『エスタの町』回想――渡辺修三のこと
- 上高田日記
附 資料
「リアン」通説――日本前衛詩運動史の一資料(竹中久七)
Ⅰ「リアン」芸術体系の大要
Ⅱ「リアン」芸術運動史話
附 一九四六年四月綱領
「リアン」総目次
あとがき
初出一覧
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