1990年8月、思潮社から刊行された芦田みゆき(1962~)の第4詩集。装幀は荒川修作(1936~2010)+芦澤泰偉。
シダの少女は円環を超えて発生する。無時間の中へしみとなって拡がり、時の繋がらない場所で生の屹立として現われる。
シダの少女は生殖器に宿り増殖する。シダの少女の中間態として前葉体があるが、これは接触にょり人々の内部に発生する。
シダの少女は受動的である。自ら発生することはできない。しかし他者の中で芽ぶいた時、その生命力は強く、人格を変化させる可能性がある。
(「note」より)
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