詩人の妻 生田花世 戸田房子

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 1986年11月、新潮社から刊行された戸田房子(1914~)による生田花世(1888~1970)の評伝。装幀は山本鼎(1882~1946)。第15回平林たい子文学賞受賞。

 

 私が生田花世に心惹かれるようになったのは、彼女に二年おくれて逝去した平林たいこ氏の蔵書の中から、花世さんの作品集「燃ゆる頭」を見出し、収録されている「獅子は抗しがたし」を読んでからだった。
 それは日記風、告白感想風の作品だが、夫の変心、裏切りに苦しみぬいた妻の苦痛が、激しく率直に表現されていて、見過ごして通れないものを感じさせた。また彼女が人並みでない肉体に生れついた、不条理な悲しみを抱いて生きたことも、何かしか共感させられるものがあったからである。(帯文より)


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