秘やかな朝 山崎佳代子詩集

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 2004年9月、書肆山田から刊行された山崎佳代子(1956~)の第4詩集。装画はヴラディミル・ドゥニッチ。

 

 作品は、七十九日間続いたNATO軍によるユーゴスラビア空爆が停止した、あの一九九九年の夏から、二〇〇三年の秋にかけて、ベオグラードでうまれた。(「制作記録」より)

 

目次

  • 罪なきものたち

ARBOS

  • ARBOS
  • 水際にて
  • たとえば水についてわたしはあなたに語りたかった
  • 十一月、遅すぎた雨がおとずれ…
  • 水紋
  • 情景B
  • 思いがけない海
  • はじめての朝
  • ペルシャ
  • あたたかな家
  • 眠るおくりもの
  • いざない
  • 蒼穹
  • 舟のある情景
  • HEKATE、夏の終わり
  • 夏の家
  • ORBONA、昇天
  • 夢あるいは記憶
  • 僕がいちばんすきな情景
  • 魚、あるいは井戸のある庭
  • さいごのおくりもの
  • 苦い草
  • 冬の家
  • 警告
  • 終着駅B

遠い水の物語

  • そして、言葉はからだになった
  • 茶色のおとぎばなし
  • 物語はここからはじまり
  • うたのゆくさき
  • 黒テントにとどけられた冬の図
  • 唄は村祭りを遠ざかり
  • 木橋はここで途絶え
  • 廃船とドラム缶のある冬の情景

あどけない帰郷

  • 厳冬を軍艦は出てゆき
  • 三月の岸に棄てられたものに
  • 瑠璃の池
  • あどけない帰郷
  • 戒厳令、ちぎられた風景
  • あまりにも機械的な出帆
  • 大きな松のかたわらにバスをとめ
  • あたたかい秋はここで終わり

産立ち

  • 産立ち
  • 水はしずかに
  • 夏、ひそやかな
  • 残照B

舟もなく

  • うたはそこに記され
  • 一の瀬川の伝説
  • 水婚
  • 小石、ことり、こどものいた
  • 壁、太陽とこどものある情景


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