1955年6月、昭森社から刊行された黒田三郎(1919~1980)の第2詩集。戦前、原稿状態になっていた三冊の詩集『罌粟に吹く風』『影の狩猟者』『悲しき女王』を再構成し一冊の詩集としたもの。
目次
第一部
- 道
- 砂の道
- 砂上
- 未来
- またあした
第二部
- 見てゐる眼
- 夜の窓
- 群集の人
- 罌粟
- 深夜に
- 苦業
- 風
- ああ
- 逃亡者
- 影
第三部
- 発端
- 物思ひ
- 何でもない
- 春雨
- 蝙蝠傘の詩
- アモール・ファティ
- 夏の夢
- 傍観者の出発
第四部
- 憤怒が風に吹かれてゐる
- 考へるといふこと
- 河
- 無題
第五部
- 沈黙
- 雪の降りさうな
- 逃亡者と影
あとがき