1955年11月、知加書房から刊行された「列島」グループのアンソロジー。編集は関根弘。
目次
作品
- 河邨文一郎 詩人の脳 汚れた手
- 吉田美千雄 新聞の片隅から 青い娥 運河
- 福田律郎 オルグ 細胞の指
- 花田英三 鼻くそ 出発 いつのまにかまた 扉
- 井出則雄 富士山麓 死者も未来も 風景
- 木原啓充 詩について 忘却の街で 1955年夏
- 木島始 時事詩二篇 わが詩劇のなかの小市民の愛の唄
- 小海永ニ 風 しやこ 生誕 弾性
- 黒田喜夫 空想のゲリラ おれは間違っていたのか
- 御庄博実 沼 目刺し 靴磨きと靴釘
- 村松武司 人間の橋
- 瀬木慎一 砂 夜から夜へ 逆転風景 ぼくは吐いた血を
- 関根弘 行ってみたことのない海に 夜の文明 信頼
- 菅原克己 ぼくらの年代から・五編
- やまだ・はつお ヘイ・ユウ 運河 讃婚歌
- 伊藤正斎 粘土と火 稲雀
- 河合俊郎 みえない流れ 侯鳥の夢をも
- 滝腰昇 鞄
- 浜田知章 恐怖の誕生日(バースデー)カード 動く湖
- 長谷川竜生 パウロウの鶴 特許局にて 舞踏病
- 井上俊夫 明和七年四月某日 二次
- 松本一哉 硬貨計算機
- 湯口三郎 暁に死する者 ノートから
- 浅井比呂志 紡績工場 夢の部屋
- 山田かん 伝説から未来へ
詩論
- 現代詩の衰頽と再建
- 夢のない夜〈関根弘〉
- 時間を忘れた時間〈花岡次郎〉
- 雑炊の未来派〈木島始〉
- 批判から実践へ〈福田律郎〉
- サークル詩の現状分析
- サークルの詩〈関根弘〉
- 安静度表の中から〈福田律郎〉
- 日本プロレタリア詩の歩んだ道
- アヴァンギャルドとリアリズム〈瀬木慎一〉
- 日本前衛詩の出発点〈木島始〉
- 首まつりの意識〈関根弘〉
- 現代詩人論
- 象徴主義の終結〈木島始〉
- 抒情は変革されたか〈御庄博実〉
- 雲にのったリアリズム〈花岡次郎〉
- 永遠のクラゲ〈関根弘〉
- 詩の行方〈瀬木慎一〉
- 技術と表現における現代の課題
- リズムについて〈木島始〉
- 直喩について〈井出則雄〉
- 記録について〈瀬木慎一〉
- 比喩について〈関根弘〉
あとがき