1964年11月、不動工房から刊行された平光善久(1924~1999)の第6詩集。表紙絵は大沢一佐志(1928~)。
ぼくは不在者を訪ねる。虚無ではなくて、充実としての不在の意味を尋ねる。不在者はぼくに語りかけてくれない。ぼくは饒舌になる。そしてそのなかから不在の意味を、独断する。不在の実在感をまさぐる。ぼくもまた不在者である以外のなにものでもないだろう。詩集『化石になる』は、不在者の独語である。(「あとがき」より)
目次
- 寒山拾得
- 魂が哄う
- 秋の蝶
- 月明の蛇
- 野うさぎ
- 解体
- 台風の鬚
- まんなかの歌
- 宇宙の渦―大沢一佐志の世界―
- 乞食の箴言
- 夢精―仏足石に題す―
- 白瀆―誕生仏に題す―
- 山の墓標
- 海の異物
- 死産
- 冬のもぐら
- 李朝の皿
- 六月の鬼
- くすぐる
- 化石になる
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