化石になる 平光善久詩集

f:id:bookface:20180214140151j:plain

 1964年11月、不動工房から刊行された平光善久(1924~1999)の第6詩集。表紙絵は大沢一佐志(1928~)。

 

 ぼくは不在者を訪ねる。虚無ではなくて、充実としての不在の意味を尋ねる。不在者はぼくに語りかけてくれない。ぼくは饒舌になる。そしてそのなかから不在の意味を、独断する。不在の実在感をまさぐる。ぼくもまた不在者である以外のなにものでもないだろう。詩集『化石になる』は、不在者の独語である。(「あとがき」より)


目次

  • 寒山拾得
  • 魂が哄う
  • 秋の蝶
  • 月明の蛇
  • 野うさぎ
  • 解体
  • 台風の鬚
  • まんなかの歌
  • 宇宙の渦―大沢一佐志の世界―
  • 乞食の箴言
  • 夢精―仏足石に題す―
  • 白瀆―誕生仏に題す―
  • 山の墓標
  • 海の異物
  • 死産
  • 冬のもぐら
  • 李朝の皿
  • 六月の鬼
  • くすぐる
  • 化石になる


NDLで検索
Amazonで検索
日本の古本屋で検索
ヤフオクで検索