2006年10月、講談社から刊行された枡野浩一(1968~)の小説。装幀は義江邦夫、装画・挿画は内田かずひろ。
目次
愛について、短歌三十首]
結婚失格 [書評小説]
- 十二月 わけもなく家出したくてたまらない 一人暮らしの部屋にいるのに
- 一月 こんなにもふざけたきょうがある以上どんなあすでもありうるだろう
- 二月 毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである
- 三月 無理してる自分の無理も自分だと思う自分も無理する自分
- 四月 くりかえし裏返された裏声で地声をつくるくるくる狂う
- 五月 あくびして頬に涙がたれたとき泣き叫びたい自分に気づく
- 六月 書くことで落ちこんだなら書くことで立ちなおるしかないんじゃないか?
- 七月 正しさの中にいるからあなたにはここから先は理解できない
- 八月 年齢を四捨五入で繰り上げて憂えるような馬鹿を死刑に
- 九月 あの夏の数かぎりない君になら殺されたっていいと思った
- 十月 その昔あなたのことが大好きでそして今では嫌いになった
- 十一月 バイバイと鳴く動物がアフリカの砂漠で昨夜発見された
あとがき
真夜中のロデオボーイ[解説にかえて] 枡野浩一/穂村弘/長嶋有
書評等
枡野浩一くんの『結婚失格』文庫版に解説書きました(映画評論家町山智浩アメリカ日記)
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