菜の花いろの風景――木下夕爾の詩と俳句 朔多恭

f:id:bookface:20180218074359j:plain

 1981年12月、牧羊社から刊行された朔多恭による木下夕爾評伝。装幀は山高登。

 一昨年の秋十月、帰郷の途次、私ははじめて夕爾の墓前にぬかずく機会をえた。このことは、以前からのひそかな願いであったが、念願成就のいまこそ、 思いつくままに、いささか気ままに、敬慕してやまぬ郷土の先輩である夕爾に関する自分なりのノートを整理しておかなければ、という思いをもつようになった。
 折も折、俳誌「蘭」の野澤節子主宰からの勧めがあり、約一年にわたって、 同誌にこの文章を連載することとなった。いま、あらためて振り返ってみていえることは、思いつくまま、気ままがたたって、雑然とした印象のものになり 終ったということだ。しかし、今後、このようなったない文章がいくらかの刺激ともなって、本格的な夕爾へのアプローチが行われるようにでもなれば、著者にとってはそれ以上望むことはない。(「後記」より)

目次

  • 菜の花いろの風景――木下夕爾の詩と俳句

付・木下夕爾全句
木下夕爾年譜
後記


NDLで検索
Amazonで検索
日本の古本屋で検索
ヤフオクで検索