1988年8月、読売新聞社から刊行された日野啓三(1929~2002)の評論集。装幀は菊地信義、写真は著者。
目次
Ⅰ
- 廃墟のコスモロジー
Ⅱ
- 私にとって都市も自然だ
- 都市は廃墟をはらんでいる
- 「都会」から「都市」へ。
- 自己増殖する鉱物都市
- 尖鋭化する夢の空間
- 幻想を生きる場所
- 東京が見えなくなる
Ⅲ
Ⅳ
- いま人類の意識の変容が始まっている
- 大地なき時代の神話――J・G・バラード
- 意識が現実をつくる――フィリップ・K・ディック
- 新しい空間――ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』
- タルコフスキーの”世界感覚”
- 冥府からの贈り物――ムンク
- 虚無よりの虚構――中島敦「文字禍」など
- 実存的冷気――坂口安吾
- 無にさらされて――梅崎春生『幻化』
Ⅴ
Ⅵ
- 砂漠――究極の風景
あとがき
初出一覧
日野啓三・主要著作