1991年4月、みすず書房から刊行されたヤニス・リッツォス(1905~1990)の詩集。翻訳は中井久夫(1934~)。
目次
まえがき
・括弧一 一九四六年―一九四七年
- 一 単純性の意味
- 二 飢え
- 三 顔
- 四 夏
- 五 いつの日か あるいは
- 六 自足なのか
- 七 最後の賛成
- 八 つくりなおす
- 九 にわかに
- 一〇 サーカス
- 一一 午後
- 一二 理解
- 一三 ミニチュア
- 一四 女のひとたち
- 一五 三幅対
- 一 たそがれまで
- 二 そのひとのこと
- 三 このままではいけないの?
- 一六 雨もよいの夜
- 一七 同じ星
- 一八 結論
- 一九 われらは待つ
- 二〇 できるか?
- 二一 ありがとう
・括弧二 一九五〇年―一九六一年
- 二三 幼年時代――回復期
- 二三 遅刻
- 二四 むだづかい
- 二五 獲得法
- 二六 いままで忘れられていた優しさ
- 二七 なにもしないままに
- 二八 両手
- 二九 卓上カレンダー
- 三〇 夜想曲
- 三一 点
- 三二 倹約
- 三三 ただそれだけということ
- 三四 同じトゲ
- 三五 選ぶことと選んだことと
- 三六 踊らなかった あいつ
- 三七 スケッチ
- 三八 沈黙の音
- 三九 特別のしるし
- 四〇 古代神殿の廃墟にて
- 四一 自由
- 四二 香がくゆる
- 四三 治癒
- 四四 現在の事件
- 四五 春
- 四六 花冠
- 四七 夕べの横顔
- 四八 秋の表れ
- 四九 メッセージ
- 五〇 三つひと組
- 五一 夜と彫像8
・はるかなる
- 五二 そろりそろりと
- 五三 墜落
- 五四 短い対話
- 五五 だから
- 五六 ほとんど完璧
- 五七 法廷の展示品
- 五八 熱
- 五九 片手の男
- 六○ ありがとう
- 六一 おおまたで踏みこえる
- 六二 ひそかに
- 六三 うたがわしい姿勢
- 六四 赤い手をして
- 六五 ちかよれないもの
- 六六 夜明け
- 六七 伴奏つきで
- 六八 式典の準備
- 六九 不眠
- 七〇 縮尺
- 七一 土曜日の前の
- 七二 立ちなおる
- 七三 攻撃されて
- 七四 どういうわけだろうか
- 七五 両側
- 七六 翌日
- 七七 冬の日射し
- 七八 予想したものと予想外と
- 七九 いちばんよい方法
- 八〇 各自の死後に
- 八一 貴重品収納庫
- 八二 墓地の彫像
- 八三 遥かなるものの
注
リッツォス略伝
参考文献