1969年6月、學燈社から刊行された加藤介春(1886~1946)全詩集。編集は原田種夫と山田牙城。カットは甲斐巳八郎。
目次
旧友の選集に寄せることば 土岐善麿
序文 人見東明
眠れる蜘蛛
- 朝の自由散歩
- 眠れる蜘蛛
- 赤き夕の悲哀
- 雨の監獄
- 眼
- 子供の頃
- 寂しき野の如きものなり
- 小鳥と赤き夕日
- 死せる卵
- 水の上
断層の上の夕暮れ
- 断層の上の夕暮れ
- 桑の林のたそがれ
- 嵐
- ストーヴの前
- 眠たげに流るる夜風
- 蟻
- 暗き風
- 梢をあふぎて
- 撫子の花
- 父の眼
- 灰降る夜
- さびしさ
- 聞えぬ声
- 盲目の実
- 虫の穴
木に
- 老婆(その一)
- 木に
- ボードレール
- 山の憂鬱
- 父
- 二つの一
- 悲しき仮装
- なまけましき春
- 月光と石
- 竹
- 石が吠ゆ
- 風と木と犬
- 風
- 子供等に
- 赤ん坊の手
- 川の殺意
- 残忍も美しい
- 石の精進
- 五回の窗から
- 竹と風と石
鴉
- 黎明に向つて
- 鴉
- 鴉に似た
- うつくしい食物
- 青ざめた馬の夢
- 蟻
- 天へ向け
- 夜の風
- 木立を造る
- 夜の白百合
- みんな寝ようよ
- 死の喜劇
- 私の死
- 空間
- 人生の野
- 後ろ
- 嘆きの壁
- 一点の鴉・夕の私
- 野のしやれかうべ
- ふしぎな空間
- わが子へ
- 或日
- 朝(その一)
- 朝(その二)
- 寂しい日
- 太陽の下に集れ
- 眼と眼
- 二つの暴力
- 手
- 足
山の憂鬱
- 木を伐る
- 月と起重機
- 木の頂き
- 子供と大人
- 永遠の中にゐて
- 脊面
- 百舌鳥
- 木の頂きへ
- 山
- 群鴉
- 秋の西行
- 尻尾のない犬
案山子
- 或日の午後
- 青ざめたネクタイ
- ラストシーン
- 或夜
- 孔雀と牡丹(娘の死を思ひて)
- 義手
- 義眼(失明の彼女へ)
- 空ろの笑ひ
- 仰向けの蝶
- 夜の挨拶
- 嫉妬(その一)
- 後
- 嫉妬(その二)
- 空ろの笑ひ
- 元旦
- 智恵の輪
- 木
- 虫
- 角
- 詩の夢
- 嬲と嫐
- 尺取虫
- 日記
- 案山子
- 無智の勇士
- 木
- レビュー・十字軍
- 青い羽虫
- 禿鷹
- 坑山の神
- 生けるロボット
- 猅々
- 二つの私
- 斧
- 時代の敗者
- 十字架を忘れた尼僧
- 無
- 両極
- 蜥蜴
- 夜の薔薇
- 石
- 小さき石
- 菌(その一)
- 菌(その二)
- 菌(その三)
- 老い(その一)
- 老い(その二)
- 蜘蛛
- 猫
- 蛇の図
- 山
- 狂はし気に
年譜
あとがき 原田種夫
編纂について 山田牙城