1956年2月、大日本雄弁会講談社から刊行された小島信夫(1915~2006)の長篇小説。装幀は牛島憲之。
目次
- 第一章 魚をのせて来なかつた船
- 第二章 不埓な漁夫の失踪
- 第三章 見えない闖入者
- 第四章 眠りたがる男
- 第五章 詰所に残された記録(一)島が見えなくなると
- 第六章 詰所に残された記録(二)肩馬事件
- 第七章 遂にやつて来た待人
- 第八章 昆虫論
- 第九章 使節の上陸、先ず噂男との対面
- 第十章 人質の詐術
- 第十一章 異変。救済の開始
- 第十二章 要領を得ない会話 島長の歎き
- 第十三章 骨の折れる行進 外国訪問談
- 第十四章 広場の孤独 確認者の越権
- 第十五章 煙は出なくなつた