1979年3月、「横浜の詩と詩人」編集委員会編集、「横浜の文化No.8」として横浜市教育委員会が刊行した座談会とアンソロジー。装幀は石田黙。
「文明開化」の時代から、わがヨコハマの地域からは、幾多のすぐれた現代詩詩人(新体詩、近代詩を含めて)を輩出した。また、日本の文学界に名を残した詩人にも、多かれ少なかれヨコハマにかかわりがある人も多い。しかし、それらの人々の活動を地域的にまとめた書物は皆無に近い。 戦後にも、この地からは多くの詩人が生まれ、いろいろな詩の活動がなされてきたが、それらの人々が戦後の激動期を、どのように生きぬいてきたかを、今のうちに記録しておく必要があるとの意図から、横浜市教育委員会によって今回の企画がなされた。 企画から実現まで、時日が極端に制約された中を、編集委員会の人々が苦闘して、どうにかまとめあげたのが実状である。 ところで、まず、問題になったのは、戦後とはどういう期間をいうのかということであるが、それにはたびたび検討も加えられたけれども、結局、事務的な理由から、一九七〇年で、ひとまず区切りをつけることで納まった。このことは特にことわっておきたいと思う。 企画は、年表の作成にはじまり、それを中心に作業が行われた。その点も了解して欲しい。また、収められた作品も、作者の自選をも含めて、資料的価値に重点がおかれ、必ずしも、文学上の評価によるものではないことも申し添えておきたい。
(「はじめに/近藤東」)より
目次
口絵写真
はじめに
第一部 戦後・横浜の詩を語る〈座談会〉
〈付〉横浜市内発行の主な詩誌および同人
井手文雄 扇谷義男 川口敏男 近藤東
篠原あや 東野伝吉 中島可一郎 長島三芳
松永浩介 村田春雄 山田今次 脇坂茂樹
第二部 詩篇
- 中島可一郎
- 平林敏彦
- 嶺行夫
- 泉沢浩志
- 山田恒一
- 半澤義郎
- 井出文雄
- 志崎慶介
- とべしゅん
- 佐沼兵助
- 船方一
- 渡辺崧
- 村田春雄
- 伊藤公敬
- 池田時雄
- 植木肖太郎
- 扇谷義男
- 園部亮
- 風間良平
- 人見勇
- 松村由宇一
- 浜田矯太郎
- 松永浩介
- 堀宰
- 長谷川吉雄
- 乾直惠
- 橋本隆
- 速鞍由紀夫
- 野沢郁郎
- 鈴木繁雄
- 海老塚市太郎
- 能村潔
- 西海青
- 平野一夫
- 木村嘉長
- 山田今治
- 矢田部悟郎
- 近藤東
- 佐藤富美雄
- 藤田三郎
- 菊池正
- 宮下直之
- 柴岡利夫
- 筧槙二
- 川口敏男
- 篠原あや
- 佐藤沙羅夫
- 鈴木耀之介
- 金子秀夫
- 神津不可思
- 手塚久子
- 本野多喜男
- 川西稔
- 北見俊郎
- 山﨑森
- 島津公夫
- いだ・むつつぎ
- 片田芳子
- 中野妙子
- 石原武
- 平田好輝
- 古川一夫
- 堀井勉
- 今辻和典
- 黒川洋
- 呉林俊
- 菅野拓也
- 高見保太郎
- 長島三芳
- 小島信一
- 横田弘
- 竹川弘太郎
- 鏑木良一
- 志崎純
- 飯田京
- 保高一夫
第三部年表・横浜詩史:
あとがき
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