1940年4月、大観堂書店から刊行された菊岡久利(1907~1970)の第3詩集。装幀・装画は太田耕士。解説は中山義秀。
目次
Ⅰ
- 見える天使
- 品川
- 風俗一九三九年
- 時事類
- 風媒通信
- 繪馬
- 蜘蛛の巣
- 小さな子守歌
- 人間と天使の哀歌
- 幼な友だち
- 窓外五聯
- 挽歌
- 夢の日の日記
- 雨の風俗
- 祝賀會
- 髮の花
- 老耄の檻に
- 明るい時
- 裸の郷愁
- ひる休みの時
- 北國の山間で
- 雲の模樣
- 山について
- 小鳩の人生
- 家庭食堂にて
- 聽こえてくるもの
- 戯詩
- 花なくも
- 支那事變第二週年を迎へて皇軍將兵へ贈る詩
- 山莊詩話
- 朝あけ
- 銀杏賦
- 十月
- 現實相聞
- 銅像
- 小さな小さなクリスマス
- 皇紀二千六百年を祝する詩
- 東京について
Ⅱ
- わが歌の翼
- 豊饒について
- 横光さん、人と文學について
- 横光さんに歐洲を訊く
- 火野葦平詩集
- 戰爭と文學
- 思想の眼の限界
- 黄瀛
- 天馳けるものゝ翅音
- 鬼籍への闖入者
- インポテントな月
- 鎌倉の曇り日
- 過ぎゆく白雲
- 見よ、けふも、かの蒼空に
「見える天使」に就いて 中山義秀
著者後記