伊藤聚詩集成

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 2001年4月、書肆山田から刊行された伊藤聚の詩集成。附録栞は伊藤の蔵書リスト一覧。

伊藤菜(いとうあつむ)

一九三五年、東京阿佐ヶ谷に生れる。少年時代を静岡県に過ごし、四五年五月には磐田空襲で直撃され、多くの友人を目前で喪っている。早稲田大学独文学科を卒業後、松竹に入社し、長く助監督・シナリオ研究所校長を勤めた。
五一年頃から詩作を発表し始める。後、「氾」「鷭」「壱拾壱」「淼」「アサザ属」「飾粽」「NEW感情」などに所属した。
美術への関心も強く、コラージュ・イラスト・オブジェ・写真など多くの作品を残している。
一九九九年一月、脳内出血により亡くなる。

本詩集成には単行詩集の全てを収録した。詳細は左記の通りである。

世界の終りのまえに』(一九七〇年、思潮社)
『気球乗りの庭』(一九七六年/百鬼界)
目盛りある日』(一九八〇年/れんが書房新社)
羽根の上を歩く』(一九八五年/書肆山田)
『ZZZ...世界の終りのあとで』(一九九一年/書肆山田)
『公会堂の階段に座って』(一九九七年/書肆山田)

なお、いくつかの未刊詩篇と膨大な未発表作品が遺されているが、伊藤聚は詩集として世に問う際にはほとんど全ての作品を書き改めることを常としていたため、収録を断念した。

 

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