1952年8月、筑摩書房から刊行された現代詩アンソロジー。装幀は難波田龍起。
目次
稲熱病田
- おみなえし 山上部落 押切順三
- 港湾点描 天と地と 吉田美千雄
- 花岡供米事件 錦米次郞
- 燈台さくら 淸水淸
- 祖国喪失 廃港 井上光晴
- かしめ鋲 希い 松永浩介
- 夜 久保文子
- ねむり 貨車 山田今次
- 稲熱病田 暖冬 北本哲三
- 渤海附近 木暮真人
- たき火村 岡真知子
- 外套の詩 北村篤
- いっぱいの番茶 柴村羊五
- 心のなえる時に 落合みどり
- しんきろう 草階俊雄
- 眼鏡について 真貝欽三
祖国
- イボ 近江てるえ
- プラトーク 山崎正和
- なぎなたほおずき 川口しげ子
- 生活者 高田正七
- 高原 塚本雄作
- 自転車 石田良雄
- ぼくらは平和投票に参加した 安藤美紀夫
- 祭太鼓 千原久仁子
- 写真 酒井真右
- 語らねばならぬ 吉田欣一
- ガントリークレン 矢島章
- 祖国 えのき・たかし
- 一九四三年、冬の手帳 千早耿一郞
- 故鄕革命 谷川雁
- おれたち はざま・にん
- 記憶について 長沼靜人
- 記沒 合田曠
- スクラップ集積場 久保田俊夫
- 煤煙 高橋兼吉
わたしゃにくい
- 品川風景 蛭間裕人
- 茶話三つ 大木靜雄
- 道 加能徹
- からすうり 褄井袖子
- 壁 樋口昭子
- 螺旋階段 なかむら・やすし
- 一日しぶきたてて雨がふった 今井朝二
- わたしゃにくい 矢山みつ
- 除夜に ふじの・きくはる
- 転轍手 伊藤習司
- おれたちは默って見つめる 輪島努
- 子等よシャベルを持て 高田芳枝
- 橋で 大場康二郞
- キリストの下働き 雨宮杉夫
- 札幌で 生石保
- 死んだひとに 柏岡浅治
- 北の海 滝川貞夫
- 死火山 榎本満
母と息子たち
- 額 武內笛美
- 背後に花のある風景 三枝源七
- ある機関士の歌 つざか・もとい
- その足音 池田藤子
- あいつが喋っている 飯村亀次
- エアー・ドリルのうた かさい・まさる
- 童説 細川洋子
- 代えがたき友 鈴木豊久
- あられ 李錦玉
- 東京湾 長沢弘泰
- そのひとはおあいなさらぬ 岩田淸
- おれたちのふるさと いくみ・のぶる
- 私の前にある鍋とお釜と燃ゆる火と 石垣りん
- 愛するひと 岩井美沙夫
- 一九五一年広告税について 柳原真砂夫
- 生きている穴 內田豊淸
- 裏町 小島義正
- 母と息子たち 瀨下良夫
- 瓦をつくる 且原純夫
- 朝Xの字路で 大場豊吉
- 大岡川に 浜田矯太郞
作者紹介
解說 秋山淸/中野重治