1965年8月、現代書房から刊行された久保田正文の評論集。
目次
Ⅰ 労働者文学の条件
-
- 現代の産婆術
- 労働者作家の条件・再論
- 働く者の生活を描いた作品と作家たち
- 一九五〇年前後の〈勤労者作家〉
- 労働者文学の積極段階
- 〈労働者文学〉ということばをめぐって
- 労働者文学概念の解体過程
- はたらくものの変貌――文学作品をとおして
- 文学批評に公正は必要か
Ⅱ 労働者文学の生態
- 労働者文学の常識と前提
- 労働者文学の方法段階
- 現代のストイシズム
- 新人作家の二つの顔
- 特権意識からの脱却
- 労働者文学問題のひとつの契機
- 炭鉱の書きてたち
- 私鉄の書きてたち
- 国鉄動力車の書きてたち
Ⅲ 教育と文学
- もっとも良い教師が、もっとも良い文学者でありうるか
- 氷で張りめぐらせること――「御璽問題によせて」――
- 岡目八目
- 即しつつ離れること
- 少年少女たちの自己主張
- 石川達三「人間の壁」について
あとがき