1980年9月、昭森社から刊行された江森國友(1933~)の第4詩集。
目次
Ⅰ娘に
- (顔をのぞかせている小さな花房)
- (犬が吠えている)
- (リンゴは)
- (発語と音との間になにか重いものが……)
- (玉の転がって溢れる笑い)
- (朝 鳥多知乃佐辺津里乎聞)
- (その秋には なによりの贈物をいただいた)
- (<お日さまはどこ?>)
- (睡っている幼児)
- (槐の蝶形花がちりぢりに散っている)
- (友の霊を祀る通夜の明けた日)
Ⅱわが幼年
- (波がようやく自暴の心を捨て)
- (<芽子花>)
- (産湯につかった二月は)
- (抱き結ぶ母子の姿は)
- (ジーッ チッチッ)
- (乳頭体に触れながら思いは橋を架ける)
- (蛸坊主 欄間から覗き見する一ツ目小僧)
- (幼い日の記憶に)
- (霞立ち 春立ち 巣立ち)
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