1956年5月、青い花発行所から刊行された寺門仁の第1詩集。
この詩集は詩作の初期一九五〇年から一九五五年末までの六年間に作ったもの三○篇をあつめたエチュードである。
この第一詩集を踏み台として護るべきものを高く支えつ、更らに強力な実験に歩みたいと思う。大方の御批判を切にお願い致します。
(「後記」より)
目次
希望の木
- 水と樹木
- 山羊
- 腕輪と頸飾りの女
- 石と心
- 栗
- 空から垂れた手
- ひろしまの あなたに
- 貝
- 希望の木
- 白いメモ
故郷
- 祭日
- 童心
- 月と土
- 故郷
- 燃える瑠璃
- 木の春
- 博物館で
- 夢
- 一つの画面
- 唇
- 日記
りんご
- ベルトの内で
- 花と果実と霧雨
- 白い星
- 果実
- ある時
- 恋をしていれば
- 昇天
- 風景
- 鏡
あとがき