1963年8月、国文社から刊行された陀田勘助(1902~1931)の詩集。編集は渋谷定輔(1905~1989)。装幀は松永伍一(1930~2008)。
目次
●黒い青春
- 諦め
- ある日
- この頃
- ある夜
- 手をさし延べよう!
- 一情景
- おれと月光
- ●●・
- 冬の朝
- 無題
- 囚人自動車
- 三つの風景
- 断片
- 黒い掌
- 人生断片
- 雪晴れの空
- 煙突の美!
- 洋服屋である
●獄中詩篇
- 二人の子持ちになった労働者のおッ母あに贈る
- 一つの星を見た
- おれの飛行船
- おれの太陽にむかって
- 春がふたたび牢獄にやってきた!
- 全体の一人
- 春は窓からやってきた
- 蝿の歌
- 独房と本
- 経済学
- 無題
- おれたちは数学の中に世界を眺めてる!
- 黄金の洪水とアメリカ
- 海についての断想
- 窓からのぞいた世界の一部
- あなたの本を読み終っておれは何を考えたか?
- 独房で追想する夏の風景
- 科学について
- 手垢に汚れた壁と天空を凝視して
- たんぽぽとおれの感傷
- 朝
- 欲求の文学
- 最終書翰
●プロフィル
- 山本忠平さんのこと 松田解子
- 陀田勘助を偲ぶ 村松正俊
- 仲よしだった陀田さん 高井としを
- 『無産詩人』前後 伊福部隆彦
- 生きている陀田勘助と『悍馬』 三輪猛雄
- 陀田勘助と『燕の書』 岡本潤
- アナからボルへのカーブ 大沼渉
- 川向うから 紺野与次郎
- 山本忠平さんの憶い出 柴橋信利
- 山本忠平同志のこと 寺田貢
- 山本忠平君追想 難波正雄
- 一時期の陀田君 藤森成吉
- 陀田勘助の死 壷井繁治
- 一つの思い出 山田清三郎
- 不思議な自殺 山本喜三郎
- 四・一六前後 広瀬東
- 山本忠平君の位置づけについての走りがき 神山茂夫
あとがき 渋谷定輔
年譜・資料