1974年3月、河出書房新社から刊行された古山高麗雄のエッセイ集。装画は清宮質文。題字は杉本潤二。
目次
Ⅰ
- 沖縄は帰ってくるけれど
- 元伍長より軍曹どのへ
- サーカス――その光と影
- 馬と人と大地の祭
Ⅱ
- 競馬の愉しみ
- 競馬で個の自由を
- 死人が出るまでは守勢
- エラい人の発言の虚しさ――たとえば大学授業料の値上げについて
- 「モダンタイムス」の羊の群
- 恥ずかしながら
- PCBよりこわい
- ありえない話――”終末”」のムード
- まあまあのゆとり
Ⅲ
- 三枚目の幸福
- 私の処女作
- 小説とモデル
- 実の部分と虚の部分
- 二十五年間の沈黙 NHK放送
- 《生き方》への決意――江藤淳
- 『ガダルカナル戦詩集』のこと
- 家――安岡章太郎
- ”劇作家”遠藤周作――『メナム河の日本人』
- 李さんとの出会い
- トルストイの長靴
- 作家の試写室Ⅰ――ユナイト映画「日曜日は別れの時」
- 作家の試写室Ⅱ――松竹映配「ウイラード」
Ⅳ
- ブタニーと銭投げ
- ハンドルのついた電話
- 三高に入った年
- ささやかな放蕩
- あの手の感触
- 「プレオー8の夜明け」の日々
- 私と教科書
- 美術が遠ざかる
- マイカーは悪?
- 新義州の人びと
- 文房具の贅沢
- 執筆五分前
あとがき