1977年2月、勁草書房から刊行された渋谷定輔(1905~1989)の普及版詩集。
目次
- 嵐のなかの野人
- 罵倒と迫害のなかに成長する子の宣言Ⅰ
- 罵倒と迫害のなかに成長する子の宣言Ⅱ
- 頼む
- うす暗い部屋
- 親爺よ
- 野良での話
- 激励の言葉
- 不安な北風の夜
- 梅雨ばれ
- 野良の喜び
- 百姓は生かさず殺すな
- 赤土にむせぶ
- おれは知識を尊重する
- 田園生活の賛美者たちよ
- おんなよ
- 狂人の宣言
- 強い芽
- 新しき生産者
- おれは生きている
- 春きたる
- 生き地獄
- 好きだ
- 野良道で
- ヒル
- 断章
- 黎明の悲劇
- 空腹
- あるときの叙情詩
- 都にあこがれるむすめよ
- この生存
- 血と汗と涙の結晶
- おれのいのちの断たれるまでは
- 沈黙の憤怒
- 虐殺者はだれだⅠ
- 虐殺者はだれだⅡ
- おれの宗教
- おれたちは自然に玩弄される
- 原始時代をみる
- 天気
- 雨がほしい
- 春
- 仲間よ歌おうじゃないか
- 首をふる花
- スイカズラ
- 田のあぜに立って
- アリと戯れる
- 桑株
- 興味のない光景
- 稲妻が光った
- ネギぼうず
- しごと
- 生命の窓
- 復活の火
- 野良帰りの街頭で
- 牛よ
- 春に泣く
- 野良で
- 口笛切断者はだれだ
- かれ
- 絶望の瞬間
- 大地に書こう
- 不孝者
- 生きる
- 対比
- おれの詩
- 残酷な価値
- 表現
- ただの百姓
- 雑草の根
- 新しさを追うおんなよ
- 書物
- 手紙
解說
小田切秀雄「野良に叫ぶ」にそえて
松永伍一 農民詩史における「野良に叫ぶ」の位置
ミハイロフ 詩人素描
ゴンチャール シェフチェンコの詩について
定本注 初版本の序文・あとがき 定本注
中西伊之助 同志洪谷定輔
下中弥三郎 「野良に叫ぶ」を読んで
土田杏村 序
巻末に
渋谷定輔 あとがき
渋谷定輔 普及版・あとがき
<定本>出版前後の反響