2018年8月、空とぶキリン社から刊行された長嶋南子の第6詩集。表紙・扉得絵は宇田川新聞。
目はかすみ歯が欠け、内臓は製糖工場になりおまけに石持ちになった。初体験ばかりで新鮮な毎日を過ごしている。
脳の言うことばかり聞いてきたが、このごろ身体の言うことに耳をかたむけている。身体が書きたいというものを書いていく。
詩集をまとめるにあたって小柳玲子さん、松下育男さん、空とぶキリン社の高階紀一さんにお世話になった。
(「あとがき」より)
目次
Ⅰ 鬼怒川
- 片摘み
- かかと
- たくあん
- 常総線
- 鬼怒川
- 武蔵境
- 羽化
- どうする
- 感傷旅行
- めでたし
Ⅱ からし菜
- 発熱
- 神経
- からし菜
- 哺乳類
- 犬男
- いないいない ばあ
- 取り柄
- 編む
- なわばり
- 偏食
- かじる
Ⅲ 家があった
- 私有
- ドキドキ
- 無趣味
- 降る
- 居場所
- 老年
- 四丁目のかどで
- 家があった
- イヌになる
- ようなし
あとがき