高台にある家 水村節子

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 2000年2月、角川春樹事務所から刊行された水村節子(1922~2008)の長編小説。装幀は田村義也。水村早苗の母。

 

 幼いころほんの一時預けられた、横浜にある裕福で西洋風な伯母の家。そのような家の娘であったらと願う少女は、神戸、裏長屋で無教養丸出しの年老いた母と不釣り合いな若い父のもとに育つ。様々な異父兄姉の登場を通して、霧が晴れるように分っていくのは母の複雑な過去と自分が庶子であるという事実。やがてくる父との別れ、残された母を連れての上京、そしてあこがれの伯母の家での思いもよらぬ青春。さらに戦争……。
(「帯文/八木義徳」より)


目次

第一部

  • 一、高台にある家
  • 二、大和の畦道
  • 三、白いパラソル
  • 四、バタフライ(蝶々)
  • 五、ちいさな喫茶店
  • 六、紗の首巻き
  • 七、大人たち
  • 八、大根の菜飯
  • 九、紡ぎ唄
  • 十、夜行列車

第二部

  • 一、のうぜんかずら
  • 二、逡巡
  • 三、夏の闇


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