2002年4月、編集工房ノアから刊行された塔和子の詩集。
どんなつらい時も、向こうにかすかながらでも希望の火が見えていれば、人は堪えられるものだ。
今の私はうなぎであると詩いましたように、人の館にたてこもり自分のような身体不自由者でも、安心して外へ出られる世間になることを、希望として待ちたい。そして大らかな幸福感のおとずれるのを待ちたい。
(「後記」より)
目次
- 満足
- 互いにおぎなって
- 地平
- 幸福
- 囲いの中で
- 映像
- 旅
- 味
- 餌
- おいしく食べて
- 一語(ひとこと)
- 居ない
- 危険
- 果実
- 青春
- 雨
- 今は
- はさみ
- 夢
- わが健康なミューズ様
- 瞬間を
- 顔
- 力
- 光
- 豊かに身ごもる
- 希望の火を
- 待ち時間
- 画のように
- 元旦
- 薬
- 隣人
- 赦し
- 祈り
- 海の色
- 机
- 幕
- 孤独
- 言葉
- 今はとても
- 約束
- 評価
- 証
後記
書評等