1986年12月、「風紋二十五年」の本を作る会から刊行されたエッセイ集。題字は勅使河原宏、挿絵は松本哉。「風紋」は太宰治「メリイクリスマス」のモデル林聖子の文壇バー。
目次
Ⅰ
- 野原一夫 三人の恩人 檀流クッキング――タンのマリネ
- 石堂淑朗 二役の聖女
- 江森國友 愛惜のタネ
- 押川俊夫 再会
- 笠原淳 茫々四半世紀
- 粕谷一希 風五題
- 小島喜久江 セニョーラ・サンタ
- 坂本忠雄 先輩編集者の止り木
- 晒名昇 酩酊志願
- 世耕政隆 二十年
- 種村季弘 風紋の神武たち
- 玉利勲 茫々二十余年
- 田村隆一 古い酒場
- 綱淵謙錠 この暗い道を通って
- 勅使河原宏 聖子=風紋
- 内藤幸雄 クレオパトラ幻想とノラネコ連隊
- 中島岑夫 古田さん、竹内さん
- 楢崎汪子 桐の花
- 野平健一 石井君と英ちゃん
- 埴谷雄高 目白から新宿へ
- 藤枝一雄 その女
- 松山俊太郎 めでたい方舟
- 持田鋼一郎 目の前が暗くなる……
- 安田武 めぐり逢い
Ⅱ
- いいだもも 聖域の巫子
- 飯塚真之 風紋の階段
- 井坂隆一 三鷹の長屋
- 江口清一 EX-WIFE'S FRIEND
- 小笠原一男 三十周年が待ち遠しい
- 鴨居羊子 南仏の思い出のだぶる風紋
- 峪二葉 幾霜の一筆
- 佐々克明 風紋のある風景
- 佐野英二郎 出英利のいる風景
- 清水一男 林聖子さんのこと
- 高木有 18/25の想い
- 高田宏 聖子姫
- 高原紀一 酒場流転
- 武田百合子 Nさんへの手紙
- 富澤宏哉 二人の美女
- 内藤三津子 いま、いない人の声が聞こえる
- 中村稔 聖子さんの喪服
- 東野修子 あたたかく大きく
- 森元陽子 二十五周年によせて
- 矢代静一 風紋以前の聖子ちゃん
- 山沢貴士 風のあと
- 山田吾一 幻の演技
Ⅲ
- 市岡揚一郎 ひとりで飲むことについて
- 大沼陽子 坂道
- 喜田川昌之 ママ素うどん、ボクかつ丼
- 木村知義 風紋に行った日のこと
- 小谷明 風紋だけが歳とった
- 渋沢孝輔 新参の口上
- 洲之内徹 風景
- 高野康男 燕麦麵処と玄
- 高橋郁男 ニース・子分・新宿
- 寺田竹雄 風紋
- 西松典宏 酒のつまみ
- 登坂恭子 浦サンのいちばん機嫌のよかった日
- 別府達郎 僕と風紋
- 松元真 聖子さんのやさしさ
- 峰村リツ子 セイ子ちゃん
- 武藤誠 美人
- 山本和夫 昨日、今日の客ですが……
- 山本太郎 月下美人のヌード
- 湯浅正已 初めて会った時のママ
- 吉沢伝三郎 出隆先生との因縁浅からずして
- 鷲田哲夫 「風紋」のこと
- 松本哉 風紋の「再現図」にことよせて
Ⅳ
- 矢野鈴子 三光町のころ
- 山口淑子 あの頃のこと
- 林節子 風紋の思い出
- 中村俶子 風紋……あのころ
- 大和田瑞子 懐かしく大切な場所
- 前田千代子 あの頃、今
- 金村順子 nostalgia……
- 林聖子 いとぐるま―母と私―
- 藤田省三 安田武と「風紋」
あとがき 一
関連リンク
太宰治「メリイクリスマス」(青空文庫)