2000年12月、成巧社から刊行された佐藤恵美子の第2詩集。著者自装。
此処に纏めたものは昭和六十二年(1987年)から平成十二年(2000年)まで『南方』、『フィナール』、『巡』、及び聖心大国文科同窓会誌『無地』に発表したものです。何時も書けなくなると『肩の力をぬいて気楽に書けば……』と逆説的に励まして下さった水橋晋氏に感謝します。
(「あとがき」より)
目次
- 旻天
- 黒日
- 富士山景
- 一日の終末と二十世紀の一日
- へんな事
- 晩夏
- 夏籠
- 神龍
- 嫋嫋たる発色
- 二月の死
- 晩春
- 九月の恋
- ダマスコの恋唄
- 楽天
- 山上のみそぎ
- 星宿
- 紫陽花
- 夏のラクダ色の猫
- 多羅の意味
- ジョージ・タウン
- 南の海岸
- 正月
- 夜行性
- 冷たい火傷
- 犬を見る
- 鶴の夢
- 渭川の繁殖
- 犬に乗る
- 再び二月
- 柿の木のある庭の話
- そいつの背中
- 六本木
- 仏滅
- 翠風
- 九月
- 夕景
あとがき