2019年1月、皓星社から刊行された村松武司(1924~1993)のエッセイ集。装幀・装画は安野光雄。編集は斎藤真理子。元版は1979年発行。
目次
〈遥かなる故郷〉
- 同行二人
- 黒いゲーム一─創氏改名─
- 黒いゲーム二─創氏改名─
- 植民者作家の死─小林勝─
- 戦前三〇年・戦後三〇年
- 現代の狂人日記─李恢成・黒川洋─
- 在日朝鮮人文学者の死─呉林俊─
- ライの歌人─金夏日─
- 「世界」への出口を閉ざされた在日朝鮮人の存在
- 黄土の金芝河
- 詩と対象─小林弘明─
- 脱郷と望郷
- 性と専制─金一勉─
- 恨のまえに立つ─李御寧─
- 遥かなる故郷─ライ者の文学─
- 朝鮮人との出会いと別れ
- あとがき
〈終りなき戦後〉
- 詩をなぜ書く
- 李漢稷詩集
- 朝鮮に生きた日本人
- 祭られざるもの
- 光州、君たちの民主
- 作戦要務令の悪夢
- 朝鮮植民者としての沖縄体験
- わたしの戦争詩
- わたしの「討匪行」軍歌論(一)
- 興南から水俣への巨大な連鎖
- 反詩・反文明の詩─癩自らの絶滅宣言─
- 生き残りたちの最後光岡良二詩集『鵞毛』
- 桜井哲夫の詩
- 夏の蟬
- 内野健児=新井徹の詩
〈娼婦たちへの返事〉
解説 楕円から円へ─ライ、朝鮮、村松武司─(斎藤真理子)
村松武司年譜稿