夢はそのさきにはもうゆかない 飯島章詩集

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 2004年4月、ミッドナイト・プレスから刊行された飯島章の第5詩集。装幀は福山知佐子。

 

「夢は そのさきには もうゆかない」この詩句のある立原道造の詩「のちのおもひに」をはじめて読んだときからもう三十七年。その最初の衝撃はいまはないが、この冬、『銀猫』の仲間の井田秀樹と連れ立って文京区の弥生にある「立原道造記念館」を訪ね、その詩の収められた詩集『萱草に寄す』を見つけたときは胸ときめくものがあった。そんな詩のなかの一行を詩集のタイトルにしていいものだろうかとも思うが、そのように立原と結びつくことでわたしはわたしの詩のはじまりに帰っていきたかったのかもしれない。立原のファンには申し訳ないことではあるが、ゆるしてほしい。
(「あとがき」より)

 
目次

  • ためいきひとつ
  • 金や銀を
  • やわらかな雲
  • すべてのものには
  • うつむいて
  • 競馬場跡で
  • 草が
  • 少女風に寄せて
  • 春・競馬場跡で
  • わたしの栗色の馬
  • きょうかなしみは
  • 時よ止まれと願った
  • われらが夏の
  • 昼休み
  • 昭和、みどりの
  • 巣箱よ
  • 高橋さーん
  • 冬、星ひとつかかえ
  • 凍えるように
  • 夢は そのさきには もうゆかない

あとがき

 

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