へんろみちで 西岡寿美子詩集

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 1994年8月、二人発行所から刊行された西岡寿美子(1928~)の詩集。装画は高橋鴻二。第6回富田砕花賞受賞作品。著者は高知県生まれ。刊行時の住所は高知市福井町。

 

目次

・へんろみちで

  • 温い飯(まま)を
  • どうかこの一事
  • 鈴を背に
  • どこへ行くの
  • 化生のわたしだから
  • 捨ててこそ
  • 恩山寺
  • 虚空(おおぞら)を被(かず)いて
  • お返しをさせて下さい
  • ノラよ
  • 道標石
  • 港で
  • 顔施(がんせ)
  • 宿なしも
  • 薫るものなら
  • 南無大師遍照金剛
  • 結願
  • 別れもよし
  • 終わりが始まりに
  • あとがき

・野の道・山の道

  • 野の道
  • 山の道


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娘と時代 鷹野つぎ

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 1944年1月、三國書房から刊行された鷹野つぎ(1890~1943)の随筆集。

 

目次

  • 出生地
  • 私の家族
  • 二人の兄
  • 形を心とするころ
  • 紙とペン
  • 新事業家
  • 夏休みの訪問
  • 馬車の道中
  • 愉快な雰圍氣
  • 庭の廣場
  • 日數を忘れる
  • 少女談話會
  • 日露戰爭
  • 興亡の決戰
  • 祖母と母
  • 日和下駄の遠足
  • 次兄の結婚
  • 寫眞にのこる影
  • さびしき移動
  • 戰捷國の民
  • 女の靴
  • 文明の步み
  • 實益は風靡する
  • 國事を思はざるなし
  • しみいる響き
  • 戰捷のあと
  • 年始の囘禮
  • 琵琶を聽きに行く
  • 世の中は學校である
  • わが家は靜けし
  • 學藝會
  • 餘興に移る
  • 學期末の休日
  • お針仕事
  • 靑空へ歌ふ
  • のんきな會話
  • 幼い羽搏き
  • 幼稚な大人ぶり
  • 弓削かな子
  • こみいつた話
  • おのづからの動向
  • 視野といふもの
  • 內氣な性分
  • 娘の童話


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近代聖書 山本格郎詩集

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 1954年11月、啓文社から刊行された山本格郎(1913~)の詩集。装幀は川西祐三郎。

 

 やつと作品をまとめる氣になつた。怠けがちな私に對して周圍の人々が切にすすめて吳れたので漸く重い腰をあげたわけである。この拙い詩集に収めたのは過去五ヶ年にわたるものから、無作為的に拾い上げた若干の作品である。
 詩を書き始めてから二十余年になるけれども、今更私は自らの步いて來た道程の貧しさを悔いない。私には私なりの足跡がある。そして少くとも私にとつては消しがたい愛着を覚える足跡でもある。たのしいと思ふ。私は怠け者だから、日記といふものを書いても、絕對に永続きしない。しかし、私が過去に書いた詩を通讀するときに、まざまざと私の生活や思想のうつりかはりが、私の脳裡に走馬燈のやうに映し出されてゆく。實はそれは、他の人々から見れば下らないものであるかも知れない。けれども、少くともそこに嘘はない。たとへ技巧の上でどんな粉飾を施してみたところで、私といふ人間の姿は隠しおほせるものでない。詩を書くことの意義深さを感じると同時に、詩を書くことの恐しささへ感じる場合が少くない。
 パンのための職業に日常忙しくしてある私にとつて、詩とは縁もありさうもないその仕事ではあるが、これをおろそかには出來ない。しかし、組織の中に自らをとけこまさねばならないその仕事は私個人のみの仕事ではついにあり得ない。そこに近代人の多くが擔つてゐる宿命を感じる。詩が離せない所以である。私の個は私の拙い詩の中で思ふ存分翼をひろげてゐる。
 西條八十先生及び先生をとりまく「ブレイアド」の門田穣氏をはじめとするよき人々、「再現」の喜志邦三氏はじめ多ぜいの親しい人々、同じ芦屋にゐて何かとお世話になる吉澤獨陽氏、數へあげれば數限りない人々の鞭撻によつてこの詩集は生れた。
(「あとがき」より)

 


目次

・神の安息日

・動揺する海

  • 霧雨
  • 港の美学
  • 動揺する海
  • 喪心
  • 倒錯
  • 駅頭にて
  • 近代聖書
  • 美しい頽廃
  • 夕暮れの海
  • 雪をんな
  • ひまはり
  • お園
  • 助六

あとがき


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デザイン・ノート 山本倫子詩集

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 1987年3月、浮游社から刊行された山本倫子(1931~)の詩集。12のシリーズ梅。刊行時の著者の住所は名張市

 

目次

  • 一子さん
  • 生地
  • からすうり
  • 命令
  • 目打ち
  • 地色と図柄色
  • セーター
  • ガブリエル・シャネ
  • 色撩乱
  • 行列
  • 刃鋩
  • 夫の薬
  • 天の酒
  • 水車
  • 浅い昼
  • 昼の月
  • 春一番
  • 落ちる音
  • 祭の夜
  • 芍藥
  • 恋文

天然が凝って 三井葉子
あとがき


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鳥への方法 相原校三詩集

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 1979年7月、詩学社から刊行された相原校三(1940~)の第1詩集。装幀は山領まり。著者は東京生まれ、刊行時の住所は埼玉県草加市

 

 あれののはてに行きかう鳥たちの光景は、震える思いを私のなかに呼びおこした。鳥に置き換えて人間を考えるなどということはなかった。声だけで、その鳥の名前をあてるということもいまだに習得出来ない。まごまごしているうちに、私の視界から沢山の鳥たちがいなくなってしまった。いま目撃する鳥たちは恐らく人間の滅びた後にも、力強い生活を続けるものたちではないか。
 鳥のいる風景を書いてきたものとして、それはどういうことかを説明出来ないのはつらいことだ。ただ、その折々の一回性の感情を、充実感をもって掻き抱き、立ち煉んでいたのは事実である。すでに通りすぎてしまった時代の感情のコピーを、いまさら晒け出すことは、生き方として正しくないのではないか、という恐れと、さびしさが走り続ける。けれど、こういう形で踏切を渡りたいという願いも、また大きいのである。
 嘗て、日夏菫路という名前で投稿していた頃から現在までの十年近い時間のなかの、初期の物象詩篇に包括出来る作品だけを撰び出してこの一巻を構成したが、青春の傷あとを見るばつの悪さは押さえられたない。
(「あとがき」より) 

 
目次

  • 渇き
  • 鳥への方法
  • 夢から醒めて
  • 階段
  • 花蜘妹
  • 猿まわし
  • 秋の林で
  • 植物
  • 泥流の秋
  • 月蝕の夜
  • 残酷なイメージ-
  • 冬の印象
  • にわとり
  • 冬の終りのうた*
  • 冬の終りのうた**
  • 森林から
  • 冬紀行
  • 海の時間
  • 六月の門
  • 寂しい夏
  • ある領城
  • 魚の気持
  • 秋ヘ
  • 雪の海
  • 街角
  • 雲り日の径で


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明滅 田中清太郎詩集

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 1956年4月、野ばら社から刊行された田中清太郎(1913~2000)の詩集。題字は矢代素川。

 

 これらの言葉の貧しさよりも、むしろそれらを書かせた弱さをこそ、わたしは自ら恥じねばならぬであろう。しかし、詩歌は元来そのような弱さから生まれることが多いのかもしれぬ。それ故に、詩の時代は去ったとも思われる今日、なお多くの詩歌が書かれ、また書かれねばならないのではあるまいか。そう思うことが空しい自慰でないとすれば幸いである。わたしはただ、今後わたしの書くものが、今までわたし自身にのみ果してきたことを、たとい一人でも誰か他の人に対して果しうる力をもつようになることを願う。
 時折、鉛筆でよごす紙きれを、二十余年の習慣にそむいて破りすてないようにとすすめて下さった友人たち、いつもわたしにとっての支えである多くの若い人たち、そして敏丁・惠子・悠子の三人に心からの感謝を捧げる。
(「あとがき」より)

 


目次

あとがき


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石鰈 木村恭子詩集

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 1983年10月、手帖舎から刊行された木村恭子の詩集。刊行時の著者の住所は広島市東区

 

目次

  • 肖像写真
  • 石鰈
  • るす
  • 子供部屋
  • ちんぱら・ばあど
  • 木精
  • しごと
  • 昼間
  • 口笛
  • 六月のライトバン
  • プール
  • おんな
  • 刻む
  • 鶏舎
  • 近況

解説 相良平八郎
あとがき

 

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