2017-07-11から1日間の記事一覧

幼年連祷 吉原幸子詩集

1965年7月、思潮社から刊行された吉原幸子(1932~2002)の第1詩集(1964年に歴程社から自主出版されたものを思潮社が再版)。第4回室生犀星詩人賞受賞。 この本全体が、私のノート(覚え書)になってしまった。 こんな、作品としての不完全さの意識が、長い間…

八右衛門の鶫 西村博美詩集

1984年12月、弓立社から刊行された西村博美(1948~)の第2詩集。 目次 八右衛門の鶫 轍の蝶 柴折塚の碑 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

毛男 藤田晴央詩集

1979年10月、麥書房から刊行された藤田晴央(1951~)の第1詩集。 ぼくは、最後の二行を読んで、泣きそうになった。いい詩だ、とてもいい詩だ。もし藤田がまったく未知の人間であったとしても、この詩を読んだら、あの晩、まったく未知だった鈴木翁二に会い…

水無月の水 尾崎昭代詩集

2002年6月、書肆山田から刊行された尾崎昭代(1942~)の第5詩集。 私にとって、詩を書くという行為は、言葉と遊び戯れること。だから、書いていると楽しく満ち足りた。「悲しい」と原稿用紙の四角を埋めると、「悲しい」は消え、「幸せ」と書くと「幸せ」が…

畦の薺 三井葉子詩集

1989年1月、富岡書房から刊行された三井葉子(1936~2014)の第14詩集。 目次 秋* 乱菊 秋の林檎 ほうずき 光る鍋 夕焼ける秋 秋祭 混ぜ酢 朝になると 浮いたところ おばさんの鏡 日中のカンナ 文字 春* 春の傷 弁当 桃 空の梅 のっと日の出る 濃く咲く梅 …

草のような文字 三井葉子詩集

1998年5月、深夜叢書社から刊行された三井葉子(1936~2014)の第17詩集。 目次 はなびら 藤の宿 夢一夜 畳屋街 萩の朝 秋が 咲いて出たら めじるし 川 表札のこと ∨の字 水鏡 藤 とんぼ 波間 われもこう 草のような文字 橅の墓 花 や とおりゃんせ 甘い冬 …