2017-08-17から1日間の記事一覧

左手日記例言 平出隆

1993年6月、白水社から刊行された平出隆(1950~)の散文集。装幀は菊地信義(1943~)。 第45回読売文学賞受賞。第1回萩原朔太郎賞候補作品。 目次 怪我 一九八九年四月の例言 老作家 一九八九年七月の例言 スウィッチ 一九八九年九月の例言 鏡文字 一九八…

うつむく青年 谷川俊太郎詩集

1971年9月、山梨シルクセンター出版部から刊行された谷川俊太郎(1931~)の詩集。装幀/挿画は南桂子(1911~2004)。 新聞、雑誌のもとめに応じて書いた作品と、作曲され、歌われることを前提にして書いた作品からえらんで、この本を編みました。しめきり…

遭難 吉田文憲詩集

1988年11月、思潮社から刊行された吉田文憲(1947~)の第4詩集。装幀は田代しんぺい。 目次 月の日に (死後に……) (泣きだした夜、) (生きたまま、) 月の日に 遭難 (生きよ、と促されるたびに) (のこる日々……) 遭難 滞在 うら、ほ、 二つの時間 (…

日曜日の傘 山本道子詩集

1976年3月、思潮社から刊行された山本道子(1936~)の第5詩集。 ここにまとめた二十八篇の詩は、一九六三年から一九六七年に発表したうちの一部で、バッテン、凶区、ゔぇが、詩学、現代詩、現代詩手帖、歴程、無限、などに掲載された(「あとがき」より) …

三匹のとけだした犬 小松郁子

2003年10月、思潮社から刊行された小松郁子(1921~2009)の第5詩集。 作品は大体制作年次順になっている。ⅠⅡは『消える村』(思潮社、一九九七年刊)以前、ⅢⅣⅤは以後の作品である。一九九七年は埴谷雄高さんのなくなられた年で、埴谷さんがなくなられるまで…

白い夜 滝口雅子詩集

1974年9月、サンリオ出版から刊行された滝口雅子(1918~2002)の第5詩集。現代女性詩人叢書13。装幀は栃折久美子(1928~)、解説は大岡信(1931~2017)。 『白い夜』は私の五冊目の詩集です。 第四詩集以後今日までの作品のなかから選びました。 この時期…

十一断片 森原智子詩集

1992年1月、思潮社から刊行された森原智子(1934~2003)の第5詩集。 ここ五年間 身近かな人の〈死〉に茫然としてすごした。捕虫網の下の虫のように!詩を書くということは、すぐ隣に 詩など書かないで生きている人の重い視線を絶えず感じることで初めて成立…

青の太陽 河津聖恵詩集

2004年12月、思潮社から刊行された河津聖恵(1961~)の第5詩集。装画は香月泰男「青の太陽」1969年(山口県立美術館蔵)。 二〇〇三年初頭から二〇〇四年初夏までに書かれたものをまとめた。わずか一年半ではあるが、世界は大きく変動し、個人的にも様々に…

青雨。我老林 阿部岩夫詩集

1985年10月、れんが書房新社から刊行された阿部岩夫(1934~2009)の第5詩集。装幀は宮園洋(1942~2001)。第4回現代詩人賞候補作。 この詩集の作品は、一九八二年一月三十一日から一九八三年一月十五日mでの間に日記体連作「旅の夢に踞る軀」として書いた…

知らない境涯を歩いている 宮下和子詩集

1998年7月、思潮社から刊行された宮下和子の第3詩集。装画は和田優美。 目次 悪い姿勢で 知らない境涯を歩いている 耳のかたち 移り過ぎる暴力的でやわらかな骨組み プライベート・ハーブ 名乗り合い 春のリボン 出来事は生え際で起こる 身形 顔面反射 広場…

陽の手 岩崎迪子詩集

1999年8月、思潮社から刊行された岩崎迪子の第4詩集。写真・装幀は三嶋典東(1948~2012)。 目次 時間の塵 地下広場 笑う鏡 ある日のカマキチ 千年の旅のあとで 犬の首から もうどのくらい 月の産卵 ほとほと、と ゆくえ 少々傾く 泡のなかの拳 開けてみれ…