2017-08-22から1日間の記事一覧

主婦は八百屋に娘は水に 奥寺佐渡子詩集

1986年5月、新風舎から刊行された奥寺佐渡子(1966~)の第1詩集。イラストは著者。奥寺は「学校の怪談」「サマーウォーズ」等で知られる脚本家。 目次 主婦は八百屋に娘は水に 熱血クロコダイルの生涯 オリオン座 七月二十六日 手首 退化の夏 布団 パルス …

愛の別れ 蓼科の悲しみの詩 中尾彰詩集

1971年新潮社から刊行された中尾彰(1904~1994)の第1詩集。装幀は著者。 目次 1 土堤 杖よりも つわぶきの花 涙 芒道 目 冬うぐいす ジンクス 木になる 或る夜 旅仕度 若しも私が 残っていない 休むところ 兵士のように この頃 雪 高遠の桜 2 童女のよう…

八月のパリの黒い汗 嶋岡晨詩集

1978年12月、飯塚書店から刊行された嶋岡晨(1932~)の第11詩集。解説は吉野弘(1926~2014)。表紙写真はパリのバトー・ムーシュの甲板ではたらく黒人とエッフェル塔。 学生のころ私家版で出した『薔薇色の逆説』からかぞえて、これで十一冊目の詩集になり…

単独者の愛の唄 山本太郎詩集

1961年3月、東京創元社から刊行された山本太郎(1925~1988)の第4詩集。装幀は高橋綿吉(1911~1980)。 僕は詩について告白の形以外に書けそうもない。 詩は僕にとって、人生に参加する最も具体的な橋だ。そして詩人は、何よりも言葉の不完全さを思いしる痛…

先端で、さすわ さされるわ そらええわ 川上未映子詩集

2008年1月、青土社から刊行された川上未映子(1976~)の第1詩集。装画は鴻池朋子(1960~)『己の前に立ちあらわれるすべての純潔、すべての無垢、すべての清楚を手あたり次第に踏みにじること』、装幀は名久井直子(1976~)。第14回中原中也賞受賞。 目次…

風を終える 竹内敏喜詩集

1999年1月、彼方社から刊行された竹内敏喜(1972~)の第2詩集。第5回中原中也賞候補作。 目次 ひとつのテーブルと椅子 聖痕 Ⅰ 聖痕 Ⅱ 聖痕 Ⅲ 聖痕 Ⅳ 聖痕 Ⅴ 聖痕 Ⅵ 聖痕 Ⅶ 聖痕 Ⅷ 聖痕 Ⅸ 聖痕 Ⅹ 聖痕 Ⅺ 夏の夜明け Ⅰ 夏の夜明け Ⅱ 夏の夜明け Ⅲ 夏の夜明け …

祭り裏 島尾ミホ

1978年8月、中央公論社から刊行された島尾ミホ(1919~2007)の第2短篇集。初出は「海」1976年8月号~1979年3月号と「伝統と現代」1975年11月号。装幀は島尾伸三(1948~)。第27回女流文学賞候補作。 目次 祭り裏 老人と兆 潮鳴り あらがい 家翳り 潮の満ち…

海の空虚 石井辰彦歌集

2001年11月、不識書院から刊行された石井辰彦の第4歌集。装幀は加藤光太郎。 これは著者の『』(深夜叢書社、一九八二年)、『墓』(七月堂、一九八九年)、『バスハウス』(書肆山田、一九九四年)につづく、四冊目の短歌作品集である。一九九三年から二〇…

木だし 枡谷まさる詩集

2006年9月、編集工房ノアから刊行された枡谷まさる(1925~)の第3詩集。カバー装幀画は穐月明、口絵は著者、装幀は森本良成。 枡谷優は書く拠点を大阪に置くと西鶴系の才知の作家の顔を見せ、家郷の吉野の原点へ心頭を一閃すると野性味ある純朴な詩人に戻る…

頭脳の戦争 岩田宏詩集

1962年7月、思潮社から刊行された岩田宏(1932~2014)の第3詩集。イラストは真鍋博(1932~2000)、装幀は吉岡実(1919~1990)。現代詩人双書/第五冊。 目次 '59 永久革命 やしゃごの唄 ささやかな訪問 比喩の男 忘れっぽい男 さよなら ドンブリの中味 陽…