2018-03-11から1日間の記事一覧

緒方隆士小説集 原田種夫編

1974年2月、梓書院(『緒方隆士小説集』刊行会=福田秀美代表)から刊行された緒方隆士(1905~1938)の短篇集。編者は原田種夫。カバーは中村直美。「虹と鎖」「島での七日」は第3回芥川賞候補作品。 ずっと前に書いた「三つの死」という拙文のうちの緒方の…

山塔 斯波四郎

1959年9月、文藝春秋新社から刊行された斯波四郎(1910~1989)の短篇小説集。装幀は内田武夫、写真は田沼武能。表題作は第41回芥川賞受賞作品。 目次 山塔 茉莉子 故園 少女幻影 城外 あとがき 関連リンク文芸的な、あまりに文芸的なそれぞれの才能が開花 …

東光金蘭帖 今東光

1959年11月、中央公論社から刊行された今東光(1898~1977)の文壇回顧録。装幀は鳥海青児。 目次 菊池寬 橫光利一 片岡鉄平 直木三十五 佐々木味津三 藤沢清造 川端康成 尾崎士郎 谷崎潤一郎 宇野千代 東郷青児 鳥海青児 山田耕筰 郡虎彦 鳴海うらはる 田村…

詩の作り方研究

1932年1月、金星堂から刊行された「現代詩講座」の第5巻。編集者は百田宗治。 目次 詩を志す人に 北原白秋 詩の本質・形式 川路柳虹 素質と敎養 萩原朔太郞 詩話十講 小曲に就て 生田春月 生きた言葉 高村光太郞 詩と散文 西條八十 詩と社會性 白鳥省吾 詩作…

ひとりの少女のための物語 秋元潔詩集

1960年4月、薔薇科社から刊行された秋元潔(1937~2008)の第1詩集。 この貧しい詩集の出版を気に懸けて下さった、平野威馬雄さん、長島三芳さん、薔薇科の青木ひろたかさんにこころから感謝します。 これらの作品は、一九五三年から一九五九年までのもので…

銅版風景 河野道代詩集

1977年9月、書紀書林から刊行された河野道代の第1詩集。 目次 スフィンクス アラクネ 収穫 野の隠者 受胎告知 聖女の時間 妖女伝説 塔の教皇 天使が一羽 錬金術師 自画像 時鐘塔河岸 辻占 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

詩人北村初雄 安部宙之介

1975年3月、木犀書房から刊行された安倍宙之介による北村初雄の評伝。 目次 一、妹の寿子さんの兄初雄の思い出。同人誌「チョコレート」のこと。 十九歳の時代のこと。二十歳の時代のこと。慶応義塾大学文科入学のこと、第一東京高等商業学校入学のこと、二…

極の誘い 渋沢孝輔

1973年12月、晶文社から刊行された渋沢孝輔(1930~1998)の詩論集。ブックデザインは平野甲賀。 さまざまな主題をめぐって折にふれて書いたものをまとめてみたが、期せずして、この国の近代詩から現代詩への錯綜した流れのなかから、人によっては特殊と思わ…

大和路のまつり 青木はるみ詩集

1983年10月、思潮社から刊行された青木はるみ(1933~)の第3詩集。装幀は菊地信義。現代詩書下し詩集2。 目次 五月 氷室(ひむろ)神社の献氷祭 地黄のスミ付けまつり 蛇穴(さらぎ)の汁かけまつり 薪能(たきぎのう) 六月 率川(いさがわ)神社の三枝(…

ネミ湖にて 飯田善國詩集

1988年10月、不識書院から刊行された飯田善國(1923~2006)の第3詩集。 ローマ郊外にあるネミ湖は、ローマ・カトリック教会の法王様の別荘があることで知られている。法王様の別荘の辺をロッカ・デ・パパという。 細長い小さな湖水だが、断崖から見下ろす湖…

野溝七生子というひと 散けし団欒(あらけしまどい) 矢川澄子

1990年1月、晶文社から刊行された矢川澄子による野溝七生子の評伝。ブックデザインは平野甲賀。 あとがきのない本、というのがかねてひとつの理想だった。しかし、今度ばかりはこのページののこされていることをどんなにありがたく思ったかしれない。それほ…

詩にかかわる 入沢康夫

2002年6月、思潮社から刊行された入沢康夫の評論集。 目次 Ⅰわが出雲・その他――主として回想的に 私の出雲 一枚のレコード 解散した三つの詩のグループのこと わが「誓子ばなれ」の思い出 ある一篇の詩ができるまでのこと 『倖せそれとも不倖せ』のころ 雄将…