2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

井戸の下の国のうた 児玉惇遺稿集

1980年12月、芳林社から刊行された児玉惇(1930~1979)の遺稿集。平凡社社員。「太陽」創刊部員。 四十歳に近くなって、このような小冊子を活字にする気持になった。あまりの貧しさ、拙なさに、未だそこばくの差恥や顔のほてる思いはあるし、何よりも昔の嫌…

ボートの三人 長谷川四郎

1971年3月、河出書房新社から刊行された長谷川四郎の長編小説。装幀は田村文男。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

母子草 小糸のぶ

1942年12月、新太陽社から刊行された小糸のぶ(1907~1995)の短編小説集。装幀は脇田和。1941年内閣情報局の国民映画脚本募集で一席入選、映画化される。戦後、春陽文庫から復刊された。 目次 母子草 大いなる道 蝗 白梅 一人の姉 あとがき 関連リンク『母…

裸のままの十の詩 その他の詩 相沢啓三詩集

1969年9月、昭森社から刊行された相沢啓三(1929~)の詩集。 目次 裸のままの十の詩 叛逆の家をめぐる三十の詩 氷河圏での五つの詩 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

天衣無縫 織田作之助

1947年3月、新生活社から刊行された織田作之助(1913~1947)の短編集。 目次 雪の夜 天衣無縫 立志傳 螢 動物集 勸善懲惡 放浪 あとがき NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

櫻樹 福田清人

1942年10月、翼賛出版協會から刊行された福田清人(1904~1995)の軍国主義小説。 序 日本人のすべてが、いま無意識にもとめてゐるものがある。いろいろな方面にそれがある。例へば小説にしても、今までのどんなものよりも身近な、それでゐて、おほらかなも…

詩人の書 疋田寛吉

2006年3月、二玄社から刊行された疋田寛吉(1928~1998)の評論集。編集は岡本勝人と森高雲。 目次 詩人の書 はじめに 西欧の詩を種として産声を上げた明治の新しい日本の詩 「千曲川旅情のうた」島崎藤村の詩書 詩歌の書と近代詩の書の違い 詩の書を求めて…

最終の花 小堀杏奴

1951年11月、みすず書房から刊行された小堀杏奴(1909~1998)の随筆集。装幀は小堀四郎(1902~1998)。 目次 生活から 一 最終の花 花と手紙 贈物 着物と思出 生活 S湖にて 早春の高原 酒 日々の思ひ 歲月 花束 生活から 二 H・S少年の死 罠 晴雨計 凋…

原爆句抄 魂からしみ出る涙 松尾あつゆき

2015年3月、書肆侃侃房から刊行された松尾あつゆき(1904~1983)の句集と手記の決定版。編集は平田周。表紙題字は荻原井泉水。カバー装画は小﨑侃。画像左は1975年文化評論出版版。 目次 序にかえて 荻原井泉水 原爆句抄 花びらのような骨 昭和20年~22年 …

トロワ・コント 長谷川四郎

1959年10月、実業之日本社から刊行された長谷川四郎(1909~1987)の短篇集。装幀は南大路一。 目次 程富山 大頭 背信湾の人質 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

古本小説集 埴原一亟 山本善行撰

2017年8月、夏葉社から刊行された埴原一亟の選集。撰者は山本善行。 「日本近代文学大事典」で、埴原一(はにはら・いちじょう)を調べてみると、浅野洋氏によって、以下のように紹介されていた。 小説家。山梨県生れ。実家は宿場本陣の家がらだが、大正元年春…

妻の温泉 石川桂郎

1954年7月、俳句研究社から刊行された石川桂郎の創作集。表紙画は粛粲宝、題字は木津静一。表題作は第32回直木賞候補作。 目次 序 久保田万太郎 妻の温泉 雪の夜 夢 花冷え 年玉稼ぎ ハナクラゲ 鶴川日記 ロケーション 千松 卒業歌 鶇 ひと夜 二重橋 九合五…

北原白秋詩集 吉田一穂編

1947年12月、鎌倉書房から刊行された北原白秋詩集。編集と解説は吉田一穂。装幀は恩地孝四郎。画像は裸本。 目次 邪宗門 思ひ出 東京景物詩抄 白秋小唄抄 白秋童謠抄 白金の獨樂 眞珠抄 水墨集 海豹と雲 白秋について 吉田一穂 NDLで検索日本の古本屋で検索…

左の国 本間容子詩集

1992年6月、詩学社から刊行された本間容子の第1詩集。カバー木版画は本間要一郎。解説は新井豊美。 目次 潜水夫 金色の小鳥 魚の町。 魚 自分の魚 言わないでいるもの 闇の国 待つ 夜の道 空っぽの部屋 部屋 旅の支度 思案 泥のように 黒い傘 黒い鯉 うさぎ …

大地 塔和子詩集

2002年10月、編集工房ノアから刊行された塔和子の詩集。カバー、扉絵は岡芙三子。 すべての始めは大地からです。土と水と太陽からです。母なる土 のないところからは、なにも始まりません。 大地の上のひとつである私という生きものも、喜怒哀楽すべての 感…

鳥葬 梅原彬暉詩集

1975年12月、牧神社から刊行された梅原彬暉の詩集。函絵は飯島章嘉、扉絵は飯島章嘉と岡島宋次。 目次 第一部 邯鄲 喪失 乾いた夏 女 わらう 紙飛行機 スカラベ・サクレ 哀歌 錦の御旗 愛 裸婦有 極印ある者 復讐 ラグビー・ボール お家がだんだん遠くなる …

夕刊流星号――ある新聞の生涯 足立巻一

1981年11月、新潮社から刊行された足立巻一のノンフィクション。大阪の夕刊紙「新大阪新聞」の創刊から廃刊まで。季刊誌『歴史と文学』に発表したものを大幅に補筆。装幀は櫻井昭治。 第一詩集『夕刊流星号』のあとがきで、これを散文で記録したい、と書いた…

Night Down 高見沢隆詩集

1999年2月、思潮社から刊行された高見沢隆の第2詩集。挿画は太田圭。栞解説は入沢康夫。 目次 夜の序詩 反夢 影 穴 叫び セラピスト 絶壁にて ある畏敬の思いのなかで 山の潮騒 悪の華 森の断章 沈黙の位置 through in the burning night 月明カリノ…… 東京…

やわらかい檻 川口晴美詩集

2006年5月、書肆山田から刊行された川口晴美の第9詩集。写真は田村尚子。第14回萩原朔太郎賞候補作品。 誰と話していたときだったか、アンケートの項目に「あなたにとって家族とは何か」という質問があったんだよね、という話題になって、私だったらどう答え…

地球詩集 第3集 1957年版

1957年12月、地球社から刊行された「地球」同人のアンソロジー。装幀は菊地貞三。扉絵は嶋岡晨。 目次 登攀 秋谷豊 蟬 荒野 読書 登攀 秋の遠方 歳月 繊い枝 新川和江 誕生 森へ行く ありふれた略図は 自叙伝 chanson 存在と劫罰 大野純 異のない天馬 僕はど…

晩夏光 安西均詩集

1991年11月、花神社から刊行された安西均の詩集。題字は篠田桃紅。 前詩集『チェーホフの猟銃』以後、ほぼ三年間に書き散らしたなかから拾ひ取った。厳密な構成ではないが、巻初の約十篇は多少とも〈詩〉や〈言葉〉にかかはるもの、ついで身辺に取材した随想…

骨の遺書 平光善久詩集

1969年8月、不動工房から刊行された平光善久の第8詩集。装画は棚橋文子。 目次 序 小島信夫 骨を編む 匂いの影絵 炎える小鳥 鳥が歩く 飛翔の日 歩行者の哲学 義足がとぶ 六月の贈り物 鳥を抱く 白い死 血の幻覚 蝶と花とぼくの足 義足のある風景 胡桃のおん…

怖るべき子供たち 菊岡久利

1949年5月、日比谷出版社から刊行された菊岡久利(1909~1970)の短編小説集。校正は緒方昇、写真は池田克巳。装画は東郷青児、装幀は青山二郎。表題作は第21回直木賞候補作。 これが私の、最初の小説の本だ。私の最初の小説の本のために、まるで祝祭のやう…

のんきめがね 尾崎一雄

1948年7月、實業之日本社から刊行された尾崎一雄(1899~1983)の作品集。装幀は岡村夫二。1937年『暢気眼鏡』と1938年『暢気眼鏡続』(いずれも砂子屋書房)から選ばれた10篇。 目次 暢気眼鏡 芳兵衛 世話やき 擬態 燈火管制 男兒出生 横田友克氏 長い井戸 …

綺羅のバランス 川口晴美詩集

1989年9月、書肆山田から刊行された川口晴美(1962~)の題2詩集。装幀は小宮山裕。 いつも、何だかほんの少しずつ居心地が悪い気がする。どこにいても、針ほどのずれがあって、わたしがその場所では異物なのだと感じさせられる。わたしがいることのできる場…

目覚める寸前 川崎洋詩集

1982年9月、書肆山田から刊行された川崎洋(1930~2004)の第13詩集。装画は筧忠治。 目次 海 海 魚の骨 五月 最後の象 雑録 にょうぼうが いった あいよ ブアナ 愚鈍なユーモア 秋 噴水 音色。 雪 エンピツの詩 タマゴの話 月並みな月 これまでに書いた詩の…

遺言 会田綱雄詩集

1977年11月、青土社から刊行された会田綱雄(1914~1990)の詩集。第29回読売文学賞受賞作品。 目次 X 〈白磁青花〉茨木のり子さんに 〈杉並堀ノ内三丁目〉財部鳥子さんに 〈島〉小松郁子さんに 〈夏の夜の夢〉日高てるさんに 〈舞台〉吉原幸子さんに Y 夏 4…

北てんのうた 抒情の直接性から直接性の抒情へ 中村文昭詩集

1974年9月に刊行された中村文昭の第2詩集。装幀は高久洋生。私家版。 目次 Ⅰ 北点への旅程 おとずれ 母岩の歌 黄金の秋 影と標的者 北からの帰還 Ⅱ 北点の女のために 秋の屈斜理湖 岬 摩周湖 至純の女 小さな自然 Petite Nature Ⅲ 北点の鎮魂歌 流民の墓標 …

テリトリー論2 伊藤比呂美詩集

1985年4月、思潮社から刊行された伊藤比呂美(1955~)の詩集。写真は荒木経惟、構成・装幀は菊地信義。Logical like a Babyは伊藤比呂美のアルバムより。 目次 先天性 Triptych おとうさんはブルー 編集者の靴 分娩後 癌の筆致 コヨーテ 引越 悪いおっぱい…

テリトリー論1 伊藤比呂美詩集

1987年3月、思潮社から刊行された伊藤比呂美(1955~)の詩集。写真は伊藤比呂美のアルバムより。表紙・扉構成・本文レイアウトは菊地信義。 索引 あ 叫苦と魂消る アウシュビッツ ミーハー アニエレビッチャ 霰がやんでも いっしょに 伯母 か 帰る準備 カノ…