2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

侵入し、通過してゆく マイ・フェイヴァリット・シングズ  福間健二詩集

2005年7月、思潮社から刊行された福間健二(1949~)の詩集。装幀は福間恵子。第13回萩原朔太郎賞候補作品。 目次 1 マイ・フェイヴァリット・シングズ 2 きみは私の名前を知らない 3 家 4 罪を意識する旅は終わったが 5 レプリカ 6 ダンス、世界を体に入れ…

窯変論 アフォリズムの稽古 北川透詩集

2008年10月、思潮社から刊行された北川透(1935~)の詩集。装画・装幀は毛利一枝。 目次 白い浴槽の中の花嫁 それについて 窯変論 洎夫藍鏡、あるいは、糸狂い 救援隊 折れ曲がった耳 のにのに坂 波打ち際 うごめく意匠 最近における周辺生物の観察 仮面劇 …

反コロンブスの卵――現代詩人論 郷原宏

1972年12月、檸檬屋から刊行された郷原宏(1942~)の詩人論。 郷原宏の詩論の全体を一貫するものは、つねに正統性を指向してやまぬ、剛直にして潔癖なその論理である。このことは、正統を指向することにいわれなき勇気を要求される風潮のさなかにあって、か…

心のタカヒク 佐々木安美詩集

1990年4月、遠人社から刊行された佐々木安美(1952~)の第3詩集。装幀は十川雅典(plus佐々木古奈)。 目次 バナナの皮が寝ているよ 心のタカヒク ビニールプール 詩の変身 ウサちゃんからウサオくんへ どろりの皮だよ 窓 ムカシ 五十一 パサ タトの長い首 …

風来坊ふたたび 岡崎武志詩集

2017年3月、古書善行堂から刊行された岡崎武志の第2詩集。装幀は林哲夫。 目次 どうせ一人だもの 風来坊11 雨に濡れた地図 風来坊12 河口に近づく 風来坊13 黒いオートバイ 風来坊14 どこから来たのかと問いかけられた 風来坊15 腹が減ると見る夢は 風来坊16…

赤い絵具 細井一郎詩集

1952年6月、朝書房から刊行された細井一郎の第1詩集。 目次 赤い絵具 波 海辺 雲 挽歌 夜半に手折らば 冬の道 ヴァイオリン 未知の妻 不協和 夜想 芝生 いとささやかな 子供 道 子猫: 祭 火の見櫓 初秋 高原 銀杏の葉 舗道 なまこ うつろな世に一人いて しば…

織詩・十月十日、少女が 阿部岩夫詩集

1986年6月、思潮社から刊行された阿部岩夫の第7詩集。表紙・本文デザインは芦澤泰偉、表紙CGは山口高。附録は栞「織詩ノート」。 目次 三月十日、少女が 鳥が襲う日 日に雨戸を閉め 醜い夢の像 町の四つ辻を夢が走る 三面鏡の声 橋の下 夢の中を女狐が走る …

西方日記 山本かずこ詩集

1983年7月、いちご舎から刊行された山本かずこの詩集。装幀は神保力。 目次 ニュース ゲーム 友だち 夜の観覧車 もりのゆうびんきょく 八月 三四郎池 真砂図書館 原因 暮らし おばあちゃん 新井強一さま グランド・ファーザーの店で 神田神保町交差点のたそ…

討議戦後詩――詩のルネッサンスへ 野村喜和夫+城戸朱理

1997年1月、思潮社から刊行された野村喜和夫と城戸朱理による戦後詩に関する討議記録。討議はゲストが参加。装幀は夫馬孝。 目次 はじめに 吉岡実 レポート『絶対の両義性』(城戸朱理) 討議『新たなる単独性』(ゲスト・守中高明) 鮎川信夫 レポート『起源と…

クモラス 坂輪綾子詩集

2001年12月、思潮社から刊行された坂和綾子の詩集。装幀は東麻央。 目次 あなたのことを考える ポー川 うたう すきおこし 生命線 ①動けないように足を踏んでおく リ・サイクルな子ども 悲しい話 不幸せの犬 かばん それでねのね 水琴窟 地下水 ♭ 何かを体で…

森へ 島田陽子詩集

1991年6月、編集工房ノアから刊行された島田陽子(1929~)の第7詩集。 十数年前の秋、愛の憧れと苦悩をうたった若い男性の詩集に出会った。現代には少なくなった、甘美で、透明なその抒情が、私の中で表現を待っていたものの導火線となった。私もまた、ひと…

棒杭 佐々木安美詩集

1981年6月、私家版として刊行された佐々木安美(1952~)の第1詩集。 初めて詩集をだすことにした。一九七六年の「石」から、一九八〇年の「自由」までを収録した。年代は無視して再構成した。大きく分類すると、いくつかの傾向を見いだせるが、あえて明確に…

天命 眞鍋呉夫

1952年9月、書肆ユリイカから刊行された眞鍋呉夫の長篇小説。 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

死を宣告された家畜たち 嶋岡晨

1968年3月、三一書房から刊行された嶋岡晨(1932~)の長篇小説。カットは日和崎尊夫。 目次 第一章 ある男の告白 第二章 死の周辺 第三章 兇悪な細胞 第四章 地獄への出発 第五章 夢の獲物 第六章 肉の祭り 第七章 残忍な仔羊 第八章 危険な快楽 第九章 崩…

ガールフレンド 川口晴美詩集

1995年9月、七月堂から刊行された川口晴美の第5詩集。イラストは上條淳士。 目次 夏の部屋 寒気 カッコウ・ワルツ 極楽パチスロへ行こう ブルーなシーツ レッスン Doughnuts in 「TWIN PEAKS」 ゲーセンじょうのアリア 夜中にコンビニエンスストアへおにぎり…

詩の辞典 菅原克己編 

1977年6月、飯塚書店から刊行された辞典。編集は中川敏、土岐恒三、秋村宏、菅原克己。 この辞典は、すでに詩を書きはじめている人、これから書こうとしている人、それから一般の詩の読者たちのために、詩の本質というものをできるだけ具体的に示そうとした…

幻の馬 阿部富美子詩集

1967年10月、思潮社から刊行された阿部富美子(1917~)の第2詩集。 目次 人形つかい 鷹の木 キッチン・ルーム 階段 透明な馬 空の鯉 あひる 夜のこころ1 夜のこころ2 寂寥 原始の夜 思い出 舞踊 海のこころ 石仏 肢をつくる 銭湯にて 蛇について 在るもの …

落陽神 原田奈翁雄詩集

1957年8月、新葉社から刊行された原田奈翁雄(1927~)の第1詩集。原田は筑摩書房の雑誌「展望」「終末から」の編集長。 敗戦一年後ころから、一九五二年、血のメーデーに至る期間に、これらの詩の大部分を書きました。一九歳から二五歳くらいまでの間です。…

夏の宴 吉岡実詩集

1979年10月、青土社から刊行された吉岡実(1919~1990)の第10詩集。装画は西脇順三郎。 目次 楽園 部屋 蝉 子供の儀礼 異邦 水鏡 晩夏 曙 草の迷宮 螺旋形 形は不安の鋭角を持ち…… 父・あるいは夏 幻場 雷雨の姿を見よ 狐 織物の三つの端布 金柑譚 使者 悪…

日曜日の午後 沖山明徳

1977年3月、書肆かるであから刊行された沖山明徳の短篇集。 目次 声 煙草 眼 時期 寧日 日曜日の午後 one of them 歩行者天国 あとがき 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

炎える母 宗左近詩集

1968年11月、彌生書房から刊行された宗左近(1919~)の第5詩集。デッサンは原精一、題字は蓜島庸二。画像は普及版。第6回藤村記念歴程賞受賞作品。 目次 献辞序詞――墓 Ⅰ その夜 Ⅱ さかしまにのぞく望遠鏡のなかの童話 Ⅲ 来歴 Ⅳ 明るい淡さ無機質の Ⅴ 祈り Ⅵ…

中庭にむかいて 小松郁子詩集

1974年12月、思潮社から刊行された小松郁子(1921~2009)の詩集。イラストは著者。第8回小熊秀雄賞佳作。 「内部の苦悩から、たとえば中庭のそれのような、ある外部の光景にいたる道のなんと遠いことだろう」と、フランツ・カフカは一九二二年四月四日に、…

歳月 近藤東詩集

1976年5月、土曜美術社から刊行された近藤東(1904~1988)の詩集。ジャケット写真は広瀬始親。 目次 Ⅰ 国境 私自身について 国籍 旧戦場 神話の島 島 なんにもない 金網 光 深海魚のように 老醜について Ⅱ 実存 悪徳の海 つまらない花 噛む 港の雨 負け朝 …

鴉が鳴いている 小松郁子詩集

1964年9月、思潮社から刊行された小松郁子の第2詩集。題字は草野心平。 わたしの中のわたしを書くために わたしとかけばわたしではなくなる。そういうもどかしさから わたしが奇想天外な なつかしい命名をおこなったのがラウラである。ラウラはわたしよりも…

二十一世紀の私 田中佐知遺稿集

2009年1月、書肆山田から刊行された田中佐知(1944~2004)の遺稿集。 田中佐知という詩人は、もうこの世にいない。生前に出会う機会もなかった。けれどわたしは、彼女とどこかで、すれ違ったことがあるような気がしている。 遺されたたくさんの詩を読んでい…

島の四季 志樹逸馬詩集

1984年3月、編集工房ノアから刊行された志樹逸馬(1917~1959)の遺稿詩集。編集は小澤貞雄と長尾文雄。附録栞は「ハンセン病理解のために」。 志樹逸馬さんの遺稿のことが話題になったのは一九七九年の好善社理事会のことであった。これまでに、原田憲雄・…

自伝のしたたり 風山瑕生詩集

1962年11月、思潮社から刊行された風山瑕生(1927~)の第2詩集。カバー写真は梅村豊。 現代詩人双書第六冊。 目次 怖ろしい日々 開幕 井戸 ただ残るにあらず 発端 怖ろしい日々 号泣の前 号泣の前 脱獄囚 黄金色の真昼 腐った蹄 きたない神話 立産 廃屋にて…

未葬の時 桐山襲

1994年6月、作品社から刊行された桐山襲(1949~1992)の遺作となった中編小説。装幀は菊地信義。 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

神殿レプリカ 桐山襲

1991年8月、河出書房新社から刊行された桐山襲(1949~1992)の短篇集。装幀は司修。 目次 J氏の眼球 十四階の孤独 S区夢幻抄 リトゥル・ペク そのとき 神殿レプリカ NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

現の見る夢 小島数子詩集

2001年9月、私家版として刊行された小島数子の詩集。 目次 悔悟の野ウサギ 伝えたいことがある 野種の花 谺よ 流水柄 無に エイ 戻れたような場所で 心中 水の恋の流れ 人の奥へ 操り糸 寄港地 一月一日 かすかな歓び 命の顔 いることだけがわかる者に 形の…