2019-03-30から1日間の記事一覧

化体 粕谷栄市詩集

1999年11月、思潮社から刊行された粕谷栄市(1934~)の詩集。第15回詩歌文学館賞受賞作品。装画は針生鎮郎「ひとつ(ハ)」(宮城県美術館収蔵)。 目次 月明 化体 瓦礫船 破局について 妄想蛙 暗い春 マーフィ マルタおばさん 投身 永訣 越冬賦 老婆について …

名づけられぬものの岸辺にて――日野啓三主要全評論

1984年1月、出帆新社から刊行された日野啓三の評論集。装幀は菊地信義。 目次 序章 夜明け前の対話Ⅰ 廃墟論 悪夢の彼方 空虚について 夢みる力 Ⅱ 不毛からの創造 トーマス・マン『ファウスト博士』 存在のニヒリズム 三島由紀夫 彼方からの声 梅崎春生『幻化…

深夜亭交遊録 上田周二

1989年11月、沖積舎から刊行された上田周二のエッセイ集。装幀は戸田ヒロコ。 作家は小説で、詩人は詩で勝負するのが本来のあり方であり、したがって”交遊録”と称したエッセイなどを発表したところで、所詮作品発表の合間を縫う余技にしかすぎません。ただ、…