2019-05-22から1日間の記事一覧

オリオンの哀しみ 氷上恵介

1985年1月、氷上恵介遺稿集出版委員会から刊行された氷上恵介の遺稿集。画像は1995年9月第3版。 文芸活動等を通じ、全国の療友の間でも、その名の知られた氷上恵介(藤田四郎)君は今年の一月五日急逝し、六十才十か月の生涯を閉じましたが、余りにも突然な、…

希望の火を 塔和子詩集

2002年4月、編集工房ノアから刊行された塔和子の詩集。 どんなつらい時も、向こうにかすかながらでも希望の火が見えていれば、人は堪えられるものだ。 今の私はうなぎであると詩いましたように、人の館にたてこもり自分のような身体不自由者でも、安心して外…

死にいたる飢餓 黒田喜夫

1961年1月、国文社から刊行された黒田喜夫(1927~1984)の評論集。 四、五年前、代々木病院のベットのうえで呻吟していた頃、当時国文社の仕事をしていた松永伍一からエッセー集をださないかとの話しがあった。そのときの相談では、安保闘争の葛藤や私など…