2019-11-30から1日間の記事一覧

道化の孤独 歌人山崎方代 坂出裕子

1989年8月、不識書院から刊行された坂出裕子(1936~)による山崎方代の評伝。 山崎方代の歌の底に流れる、人間の生きるかなしみとでも言うようなものに心惹かれ、方代が本当に言いたかったことは何だったのだろうと探りながら、ポツリポツリと書いているう…

植民地と祖国分断を生きた詩人たち 齋藤怘

2002年8月、土曜美術出版販売から刊行された齋藤怘(マモル)の評論集。装幀は狭山トオル。 これは植民地と分断の時代を生きた朝鮮の詩人を想う、私の拙いノートである。「もう書ける人がこの世にいなくなる」という故加藤幾惠さん(前土曜美術社出版販売(株)…

畝間 広部英一詩集

2003年7月、思潮社から刊行された広部英一の第6詩集。装画は「京からかみ文様(岩崎美術)」。 第五詩集『首蓿』刊行後の五年間に書いた作品から選んで収載しました。初出は「木立ち」「現代詩手帖」「詩学」「GANYMEDE」「イリプス」「詩と創造」「朝日新聞」…