2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

眠られぬ夜の旅 秋元藍

1971年、黒い手の13人から刊行された秋元藍の短編小説集。装幀・装画は川崎利治。 目次 首 蛇 雪 春 手 死 Kの細君 豆 綱ひき 十三人の天使 ハナさんのはなし ひとだま ガラスの象 ちぢれっ毛の毛むくじゃら 鳩 こんな子いませんか キョンのいる風景・尾崎秀…

ぺらぺら 高田邦雄詩集

2015年3月、花神社から刊行された高田邦雄の第2詩集。 初めての詩集を上梓してから四年が過ぎた。 母・敏子の詩作に対する姿勢を身近に見てきた私にとって、彼女の生存中に詩を書く事など恐ろしく、とても出来る事ではなかった。 そのため、私が詩を書くよう…

深尾須磨子の世界 武田隆子

1986年5月、宝文館出版から刊行された武田隆子(1909~2008)による深尾須磨子(1888~1974)の詩人論集。装幀はたけだとしこ。 深尾須磨子と私が逢う機会を得たのは、婦人運動家の新妻イトさんのご紹介に拠る。その後、何度かお目にかかっているうち、深尾…

パリの秘密 ユージェーヌ・シュー

1957年3月、東京創元社から刊行されたウージェーヌ・シュー(1804~1857)の大衆小説。翻訳は関根秀雄。絵は関口俊吾。世界大ロマン全集15巻。 目次 1 あいまい屋≪白うさぎ≫ 2 陰謀 3 遭難 4 ロドルフの裁判 5 寺町十七番地 6 ×××大使館の大舞踏会 7 …

雪夜 浅野美恵子歌集

1965年10月、短歌新聞社から刊行された浅野美恵子の第3歌集。十月会シリーズ第19篇。 目次 冬の安房 しはぶき 冬旅 野の道 灯の下のかげ 花と風船 耳巻くゴッホ その一つ 水の柱 花束 潮鳴り 拒否にもあらず アルルの女 海の匂ふ土 くにたち 秋すぎて 暁の駅…

山村食料記録 森荘已池詩集

2003年11月、未知谷から刊行された森荘巳池の詩集。カバー写真はみやこうせい。 森荘已池氏に初めてお目にかかったのは、もう三十年あまり昔、一九七一年のことだった。『校本宮沢賢治全集』刊行のための全面的遺稿調査が始るに当たって、花巻の宮沢家で、編…

いのちの歌 東條耿一詩文集

2009年9月、新教出版社から刊行された東條耿一(1912~1942)の詩文集。装幀は桂川潤。 はるか昔のことになりますが、私は北條民雄に関する小文を書きましたが、そのなかで東條欺一の名を知りました。この人は北條の無二の親友で、多磨全生園を代表する詩人…

そこだけが磨かれた 飯田京詩集

1970年10月、時間社から刊行された飯田京(みやこ)の第1詩集。題名選定は北川冬彦、装幀は城所祥、レイアウトは北川多紀。 詩集をまとめるには時機がある。するとまとめにくくなる。が早すぎると空鉄砲に終わる。正直のところ、著者から詩集編纂の意図を打…

源太の冒険 吉田甲子太郎

1947年5月、朝日新聞社から刊行された吉田甲子太郎の少年小説。装画は伊原宇三郎。 目次 ヤマノイモ 汽車のなか 防空ごう探檢 だいじなお使い 燒けあとで 燒けビルのぬし どろぼうのおじさん 中学へ チョウジのかおり コッペ事件 風のふく朝 原っぱ 雨のふる…

兄弟いとこものがたり 吉田甲子太郎

1948年6月、新潮社から刊行された吉田甲子太郎の少年小説。装幀・挿絵は河目悌二。 目次 作者のことば 一月・ヒロシの元旦 二月・ピアノと算数 三月・ネコの巣 四月・自轉車のゆめ 五月・約束 六月・こわれたハモニカ 七月・タロウのるすばん 八月・海で 九…