2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

蜘蛛 一瀬直行詩集

1929年12月、獅子発行所から刊行された一瀬直行の第1詩集。 目次 ・白墨でかゝれた圓 蠟涙 眠 蜘蛛 かたまり 蛞蝓 枯木をたゝく 護謨風船 嘘 種あかし 秤 水たまり 老婆の死 だるい風景 いちにち 蚊 ふたり 街角素描 幻燈 雨 こんなとき まだ生きてゐる影 花…

小島の春 小川正子

1947年11月、新教出版社から復刊された小川正子による長島愛生園に関する手記。元版は1939年長崎書店版。 目次 序 高野六郞先生序 下村海南先生序 光田健輔先生跋 土井晩翠先生夫人 土佐の秋 再び土佐へ 國境の雲 淋しき父母 阿波の講演旅行の歌 小島の春(…

愛と美について 太宰治

1947年7月、和光商事合資会社から刊行された太宰治の短編小説集。竹村書房版(1939年)の復刊。 目次 秋風記 新樹の言葉 花燭 愛と美について 火の鳥 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

風樹 北村耕一路句集

1992年7月、卯辰山文庫から刊行された北村耕一路(1913~)の第2句集。装幀は森潮。 目次 ジャワ・終戦 昭和二十年―二十一年 帰還‧戦後 昭和二十一年―二十二年 かかり凧 昭和四十五年―五十二年 穗高 昭和五十三年―五十六年 菊月夜 昭和五十七年―五十九年 大…

愛は死と共に 山崎富栄

1948年9月、石狩書房から刊行された山崎富栄の日記。 目次 第一部太宰さんのこと、つれ[ヅレ]に(自三月二十七日至十月三十日) 第二部恍惚と不安とわれにあり(自十一月七日至十一月二十日) 第三部海女の苅る藻は(自十一月二十一日至十二月十日) 第四部〝叱られ…

鋼鉄の火花は散らないか 江島寛・高島青鐘の詩と思想 井之川巨編

1975年3月、社会評論社から刊行された江島寛と高島青鐘の詩文集。編集は井之川巨。 戦後三〇年の革命運動の歴史は、「断絶」と「分裂」の過程であった。とりわけ五〇年代後半において、革命的前衛としての「党」が崩壊・解体していく悲惨さを労働者、人民は…

智慧と棲む日 小野菊恵詩集

1960年3月、書肆青泉社から刊行された小野菊枝の第3詩集。装幀は柳生秀男。 私は繁多なビジネスの山で、一日の大半を送つていて、自分自身を省みるいとまがない。そんな生活の中では、いつそうきしみあう人間感情が発散する。一日一日では整理しきれないかず…

サンダカン八番娼館 底辺女性史序章 山崎朋子

1972年5月、筑摩書房から刊行された山崎朋子のノンフィクション。第4回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作品。 目次 底辺女性史へのプロローグ 偶然の邂逅――天草への最初の旅―― 二度目の旅へのためらい おサキさんとの生活 おサキさんの話――ある海外売春婦の…

ふいごのうた 鈴木好枝詩集

1977年4月、青磁社から刊行された鈴木好枝の第1詩集。 幼児の時風邪をこじらし、喘息になり、今日まで両親も、兄弟たちにも、共に苦しい思いをさせ、心配させて来ました。詩の中にもあるように十八歳の時からひどい発作が続き、それから五年間の闘病は、数冊…

光と風 立原正秋詩集

1978年5月、角川書店から刊行された立原正秋の第1詩集。装幀は栃折久美子。装画は堀文子。 詩集をたしませんか、と角川書店の小畑祐三郎くんから話があつたのは、昭和五十年の暮だつた。その日彼は別の用件で鎌倉を訪ねてきて、帰りぎはにさら言つたのであつ…

新編 谷間の人 渡辺修三

1997年2月、鉱脈社から刊行された渡辺修三の詩集。編集はみえのふみあき。みやざき21世紀文庫11。 目次 Ⅰ 詩篇 ●谷間の人 樹木 樹木 冬 鳩 山村冬日 谷間 秋日 天使たち 春 山村短唱 植物詩抄 樹氷のように 雨の日南海岸 椎葉ダム わたしの中に 冬山 猟人 天…

寺山修司全歌論集 寺山修司

1983年7月、沖積舎から刊行された寺山修司の歌論集。装幀は藤林省三、写真は宍倉哲夫。 目次 Ⅰ 歌人論 石川啄木論 歌と望郷 望郷幻譚 塚本邦雄論 作家論 歌集論1 歌集論2 作品論1 作品論2 人物論 坪野哲久 斎藤史 近藤芳美 中城ふみ子 岸上大作 福島泰樹 Ⅱ …

詩人の歩み――詩の鑑賞のために 大木実

1951年、さ・え・ら書房から刊行された大木実による近代詩概論。装幀は初山滋。「ぼくたちの研究室」シリーズ。画像は裸本。 目次 詩について 日本の近代詩 詩人の歩み 島崎藤村 与謝野晶子 石川啄木 高村光太郎 北原白秋 室生犀星 山村暮鳥 宮沢賢治 詩歌と…

アダムの骨 高木一恵句集

1996年2月、ふらんす堂から刊行された高木一恵の句集。装幀は伊藤礦治、装画は中村真一郎「横たわるエバ」。 目次 序句・天のふるさと クピドの矢 春 初蛙 夏 秋扇 秋 小夜時雨 冬 ・アダムの骨 連作 花吹雪 十句 アダムの骨 十句 しづやしづ 八句 雄心の 十…

皮膚のまわり 立野雅代詩集

2001年11月、あざみ書房から刊行された立野雅代の第1詩集。装幀は赤阪さとみ。 目次 カーディガンをはおる 今夜は鰻を食べた 夏の未来 蜘蛛と入浴する女 海に行けばいいのに こうきと箱と 百合の花 みちくさ 里子 へんな質問 桜の季節 青色 すっぽり 観覧車 …

大戦の詩 中勘助詩集

1938年12月、岩波書店から刊行された中勘助(1885~1965)の詩集。 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

ウエスト・サイド物語 柴田恭子詩集

1967年11月、思潮社から刊行された柴田恭子の第2詩集。構成・装幀は小久保彰 目次 A かざりん ソンブレロの島 マリヤ昇天 人形 B 演奏中 Invitation 夕食―あたしはいまおゆをわかしています たにんとあたしについて 猫のように らん・な・うぇい・あんど・か…

盲龍圖 貴司山治

1943年3月、聖紀書房から刊行された貴司山治の歴史小説。装幀は木下大雍。 目次 岡上樹庵 坂本龍馬の妻 盲龍圖 解説 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

ベトナムの詩と歴史 川本邦衛

1967年12月、文藝春秋から刊行された川本邦衛によるベトナム詩史。 目次 第一章 龍の国の誕生 ベトナム人の先祖 南越王朝の興亡 第二章 火と水と真珠と 中国の神話と文郎国 安陽王国 字喃と大南国史演歌 第三章 民族意識のはじめ 娘子将軍の蜂起 中国文化の…

松の實 大鹿卓歌集

1963年3月、白玉書房から刊行された大鹿卓(1898~1959)の遺稿歌集。 月日は早いもので、主人が亡くなりましてから、この二月一日でまる四年になります。數々の想い出のなかで、一番印象深く残っておりますのは、歌想をねっていたであろう四季折々の姿であ…

ふ ねじめ正一詩集

1980年7月、櫓人出版会から刊行されたねじめ正一の第1詩集。装幀は秋山法子。 目次 早朝ソフトボール大会 結婚通知 阿佐ヶ谷・中杉通り・喫茶店・「珈司」 ふ 蛍光灯 ゴキブリ 地球儀 半熟の遁走 白い奇術 春の首 まんぷく 綿屑 失恋 膀胱炎 モトスリ横丁 日…

火の雪 笠原三津子詩集

1978年11月、蛍書院から刊行された笠原三津子の第9詩集。 目次 診断 腑分け 栄養 痛み 絲車 蟬 句読点 火の雪 いっぽん道 小さな宇宙 男・まぼろし 楡・まぼろし クリスチーヌ 顔 花火 鏡 秋の扇 神の声 白菊のかおる季節に 祈りの舟うた 微笑 玻璃の女性 母…

路地の人々 伊藤永之介

1942年10月、国文社から刊行された伊藤永之介(1903~1959)の短編小説集。装幀は内田巌。 目次 富山の藥賣 山櫻 路地の人々 吹雪の夜 鯉のぼり 亀さん 閑古鳥 故郷 鳥歌ふ 幼馴染 婚約 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

入江のほとり 長崎透詩集

1955年9月、詩洋社から刊行された長崎透の第2詩集。 詩作遍歴一拾余年、これから向苦悩する日々と、永世を想ふ時、私の詩作日は尚浅い。処女詩集「真畫野」出版以后まとまつたものとしては、これは約拾年后に出す第二の詩集ではあるけれども作品は「眞晝野」…

遭遇歌とその周辺 鈴木祐之詩集

1959年2月、書肆ユリイカから刊行された鈴木祐之の詩集。 目次 遭遇歌 フシカ 出帆 潜水象 遭難ラツパ手 さざなみ NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

秋田 伊藤永之介

1944年11月、小山書店から刊行された伊藤永之介(1903~1959)による秋田風土記。 目次 春野 鍬 肥曳き 鰊かど 春近し ヒロコ 草取り 旱魃 稗ぬき 束立 三町五反 ショッチル 粮食と備荒貯藏 馬 ぬかるみ時 富山の藥賣り 吹雪を聽きつつ ウメヨ 雪降し 落磐 …

土井大助詩集 土井大助

1978年4月、青磁社から刊行された土井大助(1927~2014)の自選詩集。 目次 Ⅰ 十年たったら 詩の小隊に志願する 居住細胞 ノースピア 山で死んだ男たちよ 花をささげる 十月 酔っぱらい 戦争と平和 新雪の山を行く 土性骨 Ⅱ あたらしい怒りの歌 五月 鐘が鳴…

未亡人 生田花世

1949年10月、三元社から刊行された生田花世の評論。装幀は伊藤憲治と森龍司。「女性の書」編集委員会編・第14巻。 目次 序説 一、 人間の思考について 二、 目標について 三、 二つの態度 四、 解放について 本篇 一、 未亡人となる 二、 生活の生き埋め 三…

虫を飼い慣らす男の告白 新延拳詩集

2018年10月、思潮社から刊行された新延拳の第9詩集。 目次 Ⅰ わが嘔吐 虫を飼い慣らす男の告白 羽の生えた帽子 鐘の音 鏡の裏の曠野 横顔のあなた バベルの掟 集められて 時間のシャッフル 過ぎた時間 千年後の詞華集 Ⅱ 母の夢に来てくれた人 言葉のいらない…

窓ひらく 滝口雅子詩集

1963年12月、昭森社から刊行された滝口雅(1918~2002)子の第3詩集。装画は三岸節子。著者は朝鮮・京城生まれ、刊行時の職業は国会図書館司書。 これは私の第三詩集である。この詩集はもっと早く出すつもりであったが、準備の途中で室生犀星氏が亡くなられ…