2020-09-10から1日間の記事一覧

水を聴く 高浦銘子句集

1990年10月、牧羊社から刊行された高浦銘子(1960~)の第1句集。 桃咲いていちばんやさしい人でゐる 人声はとほく落花は激しかり 逢ひにゆく道カンナの緋途切れざる 茶の花はほのかなるほのかなる花 臘梅の花のひとりが瞬きぬ 高浦銘子さんの第一句集『水を…

謝肉祭  山本美代子詩集

1981年12月、蜘蛛出版社から刊行された山本美代子(1932~)の第4詩集。写真は梅村光明、装幀は君本昌久。 数年まえ、病気をして生死の境をさまよっ てい たとき、どこからか聞とえてきた静かなオルガンの調べのせいでもあるのか、それからの私の生活は、ど…