2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧
1964年11月、思潮社から刊行された長谷康雄の第1詩集。第4回現代詩手帖賞受賞作品。 目次 同意 せみ つつじ だれも 秋の園 詩 海 同意 母系家族 幼年 黄 枳殼 母系家族 草の葉 灯 自転車競技 畳 能面 とらわれのアクション ぼくの髪 長子 家去るよしもなし …
1957年5月、書肆ユリイカから刊行された前田透(1914~1984)の第2歌集。装画は太田浪三と明田川孝。 短歌という、古めかしいそして小さなものの中に自分をとじこめることに始ど堪えられなくなることがある。しかし短歌の作者としては、この古めかしい小さな…
1985年5月、花神社から刊行された宮田恭子(1935~)の第5詩集。装画は佐藤昭代。 目次 絵をかく弟 冬の浪 凧と龍と少年と 野天風呂 島 ヒロシマの朝は 舟 鳥になれるだろう 文殊堂の松 首、洗いに 山の辺の道 石の『飛ぶ火』 天の香具山 真珠 雨の父 貧窮問…
2013年4月、ながらみ書房から復刻された石川信雄(1908~1964)の歌集。元版は1936年12月、日本歌人社発行。 とうとう『シネマ』がこの世の光を浴びる日となった。著者石川信雄は勿論であらうが、私にしてからが幾多の感懷なきを得ない。 本來なれば昭和六、…
1987年11月、山形県天童市の永岡昭の企画編集により私家版として刊行された赤塚豊子(1947~1972)の遺稿詩集。表紙画は小川安夫、委託製作は書肆犀。 私がはじめてその詩に接したのは昭和48年、菅野仁氏が編まれた「アカツカトヨコ・詩集』だった。とつぜん…
1992年5月、編集工房ノアから刊行された宮田恭子(1935~)の第7詩集。装幀は栗津謙太郎。 目次 無人島へ移るんだ 蚊 キエフの雨 君見ずや青海の頭(ほとり) やくそく 証言 百合子さんの父 帰らざる河 ふり返る 義足をつくる人にも足がない 薔薇 門 羊の描…
2020年7月、東京大学出版会から刊行された秋草俊一郎(1979~)の評論集。 目次 序章 「世界文学」とはなにか ヴェルトリテラトゥーアの野望 1827-2019 1 ワイマールの邸宅で 2 ゲーテのまねびによって 3 「世界文学全集」というカノン 4 新しい「世界文学」…
1985年7月、樹芸書房から刊行された一柳信二(1902~1987)の長編小説。装幀は江戸健。一柳は神戸生まれのチェリスト。作曲家・一柳慧の父親。刊行時の住所は世田谷区代沢。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
1976年5月、蜘蛛出版社から刊行された宮田恭子(1935~)の第3詩集。 目次 Ⅰ 五百羅漢 地蔵尊 盃のなかに蕾が 微笑 春のうた 夏の旅 一見好男子 青い花瓶のあねもね Ⅱ 穴 夾竹桃 駅前浮浪者 手 顔を洗う 鮫よりもやさしく 滑走路 ぶらんこ 道 夕日 いつもい…
1998年6月、ビレッジセンター出版局から復刊された梁石日(1936~)の第1詩集。画像は復刻版の第2刷。 この詩集はわずか十三編の作品によって構成されている。あまりにも少なすぎるが、これらの作品は表題と同じタイトルの詩「夢魔の彼方へ」を除いて、十八…
1956年9月、コルボオ詩話会から刊行されたアンソロジー。編集は天野忠、荒木二三、安藤真澄。 目次 園部脩 ゆきのはな 他二篇 荒木二三 夢遊病者のうた 他三篇 片瀬博子 夜明け 他四篇 福田康彦 石 他四篇 山村順 ハンスというやもめの犬 他三篇 相馬大 風の…
1964年11月、蜘蛛出版社から刊行された安水稔和(1931~2022)の第5詩集。 目次 橋 鬼 朝 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
1966年10月、晶文社から刊行された渋沢孝輔(1930~1998)の第2詩集。 目次 Ⅰ 持続の仮死 ひとしくひれ伏す夜と昼 信じるためにも ただよつてゆけ 三十歳 人が盲になるとき 陽よりもはやく Ⅱ スパイラル 花 パストラル 暗転 像 五月 Ⅲ 偽証 此の場所 韻律の…
1954年10月、日本未来派発行所から刊行された永瀬清子(1906~1995)の第7詩集。装幀は舟越保武。 目次 蒼いものさびしいあけ方 滅亡軌道 天国でも 影を失った人々 廃墟はまだ冷えていない わが麦 今日精神病院へ 山上の死者 鎌について 私の足に この海の …
1990年12月、思潮社から刊行された町田志津子の遺稿詩集。 目次 海へ帰っていった詩人 新川和江 ・詩Ⅰ バラバは 碑 時計 菓子袋 蛇神 観音 Ⅱ 旅断章 遍路 狐蓬庵南庭 市 臼碆 Ⅲ 裏返る 忌明け 菊を焚く 言葉 エル・ジェムから うつくしい終末 鶯断章 霜の華…
1977年10月、書肆林檎屋から刊行された高橋睦郎(1937~)の句集。題簽は草野心平。 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
1992年11月、筑摩書房から刊行された松谷みよ子(1926~2015)の長編小説。挿画は司修、装幀は中島かほる。 目次 一 薔薇の家 二 電気釜のうた 三 猫の会議 四 靴 五 滝 六 死の仮面 七 親指姬 八 二つの縁側 九 雨 十 山姥の林 十一 狼 十二 踏切り 十三 二…
1960年12月、アンソロジー刊行委員会から刊行されたアンソロジー。 目次 台風三十八号 井上俊夫 貴公子失恋記 石井習 弔歌・アジアの底で 大江昭三 塔の上で 奥山富江 空想交感記 菊地道雄 村・他一篇 見満津多子 橋の上で 近藤寿一 闘鶏・他二篇 榊美代子 …
2004年1月、書肆山田から刊行された多田智満子の遺稿詩集。編集構成は高橋睦郎。装幀は亜令。付録栞は、池澤夏樹「古代的な機知について」、小池昌代「水平線を眺めながら」、高橋睦郎「編者から」。 目次 天領 半世紀が過ぎて 岩盤のエチュード 碁石ならべ …
1962年9月、国文社から刊行された秋谷豊(1922~2008)の第3詩集。装幀は大谷一良。 目次 ・雪の稜線 雪の稜線 白いスキー小屋 雪と風 雪と岩と太陽 ・幻の山 ハーケンの歌 幻の山 おやすみ 集中 黒い雪 ・秋の遠方 秋の遠方 雲の歌 夕映え 牧歌 北国 湖のあ…
1994年4月、思潮社から刊行された矢内原伊作(1918~1989)の詩集。装幀は菊地信義。付録栞は、串田孫一「後悔頻り――矢内原伊作と『冬夏』、宇佐見英治「遊びに来るのは」、池崇一「基層のポエジー」。 矢内原伊作が生前に出版した詩集は、私家版の『矢内原…
1959年10月、文童社から刊行された中江俊夫(1933~)の第2詩集。 目次 ふくろう 二月 なくす 昆虫 古い門の精 卵 貧血症 目標 出来事 言葉 そのこと 僕には 沈黙 対岸について 少年について 苦縛 鼠のうた 途次にて 夕方 私財 瞼の裏では 症状 栄光あれ そ…
2017年7月、思潮社から刊行された浜田優(1963~)の第6詩集。装本は伊勢功治。第25回丸山薫賞受賞作品。 私たちの21世紀は、9・11に象徴されるような虚構の世界秩序の崩壊から始まったのだと、あらためて思う。格差と不寛容と排外主義と剝き出しのエゴイズ…
1966年8月、海の会から刊行された藤村壮(1929~)の第3詩集。装幀は鈴木漠。 目次 叙/飛礫 くちのなかがかじだ ことばのげり ことばのあい ことばのいたみ ことばのとりで ことばのいけにえ ことばのじつざい ことばのさかな ことばのゆび ことばのきおく…
2020年9月、鈴木裕人の私家版として限定200部で刊行された龍膽寺雄読本。デザインは鈴木愛未、イラストは山川直人。 目次 放浪時代抄 事務所 山の魔子 黒牡丹の主人――海の日記から―― 極めて均斉のある書斎――龍膽寺雄氏 吉田謙吉 解剖台上のわが龍膽寺雄 龍潭…
1978年6月、構想社から刊行された上杉浩子(1938~)による金子光晴(1895~1975)の回想録。装幀は斎藤和雄。 目次 一 出会いのころ 二 赤い河青い河 三 回想の巷にて 四 吉祥寺界隈 五 百花園と閻魔堂 六 人と人との間 七 南柯の夢 あとがき NDLで検索Amaz…
1957年12月、飯塚書店から刊行された関根弘(1920~1994)の第2詩集。 目次 I 死んだネズミ 死んだネズミ 赤い魚と白い魚 豆の木 ゴミ箱の火事 II 娘の手紙 星のテープ 君はもどってくる 娘の手紙 世界の雨 行ってみたことのない海に 基地の鴉の詩 帽子とシ…
1973年6月、思潮社から刊行された福井久子の第5詩集。装幀は田中梓。 目次 ・鳥 鳥と赤い実の歌 今がその時だ 山に帰りたがらないひよどりのための歌 山に帰らないひよどりの歌 首のよじれた鳥 眩惑 虚空が口をあけていたら 裸形の容認 鳥の誕生 ある鳥の話…
1971年1月、新星書房から刊行された近江友七の歌集。地中海叢書第16篇。校正は大野武、カバーは須賀卯夫。 目次 ・町の音 天満雑記 二十一首 適塾址 九首 一月十日 十一首 古る国 二十首 南島忌 十三首 気多はふり 十五首 青崩峠 二十首 宇陀松山 二十一首 …
1973年10月、反措定発行所から刊行された三枝昂之(1944~)の第1歌集。装幀は峯田義郎。 大淀川を越えて青島の鮮明な海岸線に心をゆすぶられるとほどなく、鉄道路が内陸に向かいはじめ、およそ二時間で日向の南の果て、志布志湾に面する串間市に到達する。 …