2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

光を掲ぐる者 荒畑寒村

1923年4月、東雲堂書店から刊行された荒畑寒村の評論集。装幀は西村陽吉。 目次 靴の悲哀 道頓堀界隈 獄を出てから 革命黨か密偵か 無政府主義思想の墳墓 勞農ロシア攻撃の素養 幻滅の幼兒 社會進化論 近代劇論 フアスト論 個人主義の破滅 電車問題長講三席 …

ボイスの印象 山本育夫詩集

1984年9月、書肆・博物誌から刊行された山本育夫の第1詩集。装幀は芦澤泰偉。附録栞は、吉本隆明「山本育夫小論」、神山睦美「破片としての憎悪」。2019年4月に復刻。 目次 水の周辺 憎悪の行き場 ボイスの印象 書評等詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記…

石だたみの街から 戦時長崎県庶民小説 戸越永之介

1972年6月、東京出版センターから刊行された戸越永之介の長編小説。装画は向井潤吉、題簽は秋元清軒。 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

ヘチとコッチ 第三集・土佐の言葉 その語彙をめぐって 小松弘愛詩集

2012年10月、土曜美術社出版販売から刊行された小松弘愛の第12詩集。装幀は直井和夫。 『ヘチとコッチ』に収めた詩は、同人誌「兆」(高知)に発表したものが多い。二○一一年二月、私はこの「兆」1号に、「あとがきにかえて」と題して次のようなことを書いた。…

アテネの悲歌 芳賀檀詩集

1975年9月、五月書房から刊行された芳賀檀の第1詩集。 これは永い年月をかけて書いた多くの詩の中から撰んだ、小やかな、つましい詩集です。とてもこれが私の骨骸、完全な脊椎とは云へません。併し兎に角、私の一部であり、多くの苦しい時間と悲しみが雪の様…

「びっと」は”bit” 土佐方言の語彙をめぐって 小松弘愛詩集

2000年10月、花神社から刊行された小松弘愛の第9詩集。装幀は熊谷博人。 目次 びっと しぶった へこい ほしのよめいり コロンボ ほけ ぼし… アブラコ あやかしい ちゃがまる おうく たこつる ぞうもむ おかいす つくなむ ぶえん まけまけに しゃんしもうた …

白をあつめる 神子萌夏詩集

2013年3月、ジャンクション・ハーベストから刊行された神子萌夏の第3詩集。装画は著者。 目次 白をあつめる たまごのはなし 猫と暮らす 夜を往く 約束 あげひばり 夜明けに 草の香り ひこうき雲 めぐる 夕映え 桜もようの ことばを探して 一期一会 鳥たち 日…

テーブルの上のひつじ雲 テーブルの下のミルクティーという名の犬  相沢正一郎詩集

2010年5月、書肆山田から刊行された相沢正一郎の第5詩集。装画は相沢律子。第48回藤村記念歴程賞受賞作品。 目次 庭 テーブルの上のひつじ雲 テーブルの下のミルクティーという名の犬 鏡 声 砂と兵隊 冬虫夏草 エリック・サティと方丈記 メデイア バッコス …

むくげの手紙 村野美優詩集

2017年8月、私家版として刊行された村野美優の第5詩集。装画は内木場映子、装幀は相沢育男。 二〇一四年から二〇一六年の間に同人誌などに発表した作品に未発表作品を加えて詩集を編んでみた。わたしの第五番目の詩集にあたる。 十代の終りから詩のようなも…

ピーターとG 崔華國詩集

1988年9月、花神社から刊行された崔華國の第3詩集。装幀は林立人。 目次 逝く春を 江 系図 帰郷 河回記 モンペと鵲 牛 秘蜜 旅・メモランダム ホーマーの転生 糸杉 霧と古城 雲だって ピーターとG 麦秋 混沌 鯛 海の夜宴 夢想 すさび 消えた町名 萩 出窓 詩…

北村小松シナリオ集 北村小松

1932年7月、映畫知識社から刊行された北村小松のシナリオ集。 私がシナリオを書き出してから、とにかく十二年になる。考へて見ると、かなり長い間シナリオ道を歩いて來たものだ。 が、その割に數が少い。それは、私が研究生として屬してるた故小山內薫先生の…

現代の詩論 その展望と解説 村野四郎/木下常田郎編

1954年、宝文館から刊行された詩論アンソロジー。編集は村野四郎と木下常田郎。装幀は鉄指芳雄。 目次 序 本文概要 現代の詩・島村抱月 詩界の根本的革新・相馬御風 某月某日・高村光太郎 三木露風一派の詩を追放せよ・萩原朔太郎 調子本位の詩からリズム本…

将軍はベッドで死ぬ C・Y・ハリソン/前田河廣一郎

1931年10月、四六書院から刊行されたC・Y・ハリソンの長編小説。翻訳は前田河廣一郎。国際プロレタリア文學選集。 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

硝烟に芽ぐむ 梅崎光生

1944年、六合書院から刊行された梅崎光生の長編小説。梅崎春生の兄。 目次 硝烟に芽ぐむ 傷められた情操 葬送異風景 踊る竹馬 戰地の日本寺 蕭々たる秋色 黄土の旦暮 驚くべき平坦 靜かな風景畫 トラツクの波紋 小休止覺書 ニヨロ 信仰の面 茶・煙草・酒 沒…

明日ひらく薔薇 小糸のぶ

1964年1月、春陽堂書店から刊行された小糸のぶの長編小説。装画は清野清二。画像は1966年3刷。「若人」(学燈社)連載。 目次 若草色のワンピース とれたボタン 待つていたひと 白い雲の感傷 約束 交叉点 由紀子の家 友情 街角の女 マンモス温室へ 池のほと…

詩人の歩いた道 蔵原伸二郎

1950年8月、梧桐書院から刊行された蔵原伸二郎の中学・高校生向け詩人論集。装幀は恩地孝四郎。 明治初年に西洋風な詩の形が日本語に移しうえられてから、約六、七十年の月日が流れている。當時は新體詩と呼ばれていたが、それが現代詩(日本詩)となつて今日…

春の渦巻き 小糸のぶ

1963年7月、春陽堂書店から刊行された小糸のぶの短編小説集。装画は成川明樹。画像は1965年3刷。 目次 春の渦巻き 恋文裁判 失われた過去 新愁 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

禁煙物語 丸山竹秋

1951年4月、同和春秋社から刊行された丸山竹秋の短編小説集。装幀は森省二。 丸山君は大正十年福岡県に生れた。広島高等学校を経て、東大の哲学科に学び、後に二年間大学院に於て哲学その他の研究をした。大体、君は文学を研究する目的をもつて哲学を研究し…

私は泣かない 小糸のぶ

1965年9月、春陽堂書店から刊行された小糸のぶの長編小説。装画は成瀬数富。画像は1974年18刷。「読切倶楽部」(三世社)連載。 目次 忍び寄るたそがれ 緋ダリヤの冷笑 兄の行くえ 没落 父を葬る日 新しき家 銀座うら 誘惑 誤解 嫉妬 雨の舗道 見舞い もの問…

南海虜囚の詩 松井大造詩集

1976年12月、私家版として刊行された松井大造(三井為友)の詩集。 北ボルネオの捕虜収容所の中でつれづれに書きとめておいた十数篇の詩は、のう底にしのばせて持ちかえり、そのままのうていにしのばせて今日に至った。復員の当時、私自身故国の空気になじめ…

薔薇の椅子 岡田睦

1970年2月、雲井書店から刊行された岡田睦(1932~2010以降)の第1著作集。 目次 薔薇の椅子 悪魔 コカコラとラム酒 花火 約束 リトル・ランド NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

娘はかく抗議する 小糸のぶ

1963年2月、春陽堂書店から刊行された小糸のぶの長編小説。装画は下高原健二。画像は1966年7刷。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

體驗 白井健三郎小品集

1972年5月、深夜叢書社から復刊された白井健三郎の詩文集。装幀は朝倉のり子。初版は1952年河出書房版(方舟叢書)。 目次 Ⅰ 體驗 伯母 おくみさん 季節について 昇天 小さな話 エチュード 花 瓦斯燈 Ⅱ 拾遺草稿詩篇 無為のときには海へ行かう またこん春 冬…

紅匂う 小糸のぶ

1964年9月、春陽堂書店から刊行された小糸のぶの長編小説。画像は1970年16刷。 目次 紅匂う 奇禍 残るおもかげ 嵐の中に 東京へ 何処に ある偶然 運命の糸 めぐり逢い 風冷たく 夜の職場 白いドレス 詭計 陥穽 偽りの言葉 京都へ 後援者 求婚 娘道成寺 NDLで…

ひとさらい ジュール・シュペルヴィエル/澁澤龍彦

1970年10月、薔薇十字社から刊行されたシュペルヴィエルの長編小説。翻訳は澁澤龍彦、装幀は堀内誠一。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

花咲く乙女 小糸のぶ

1965年5月、春陽堂書店から刊行された小糸のぶの長編小説。画像は1974年25刷。「平凡」連載。 終戦によって、わたくしたちは民主主義の明るい光りを恵まれましたけれども、敗戦の現実の混沌の世相の中に、大きく浮かび上がった問題の一つとして、性道徳の退…

末の松山 渡邊喜恵子

1948年2月、丹頂書房から刊行された渡邉喜恵子の短編小説集。 目次 お福としの 末のまつやま 雪折竹 狂女 つきあかり NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

若い真珠 小糸のぶ

1963年11月、春陽堂書店から刊行された小糸のぶの長編小説。画像は1971年23刷。「読切倶楽部」(三世社)連載。 目次 美しき朝 クリスマス・イブ トラブル 破かれた封書 慕情果てなく タワーの灯 石廊崎 白羽の矢 伊都子の招待 ハイティーンの夢 夜汽車の灯 …

埃吹く街 近藤芳美歌集

1952年11月、白玉書房から復刊された近藤芳美の第2歌集。短歌文庫第1。初版は1948年草木社発行。 目次 雨の匂ひ あらき時雨 運河のくもり 橋の上 低き灯 苦しきとき 吹雪 堤の道 春を待つ 靑き櫻 桐の葉 立川にて 行き交ひ 地平の雲 雨のあくる日 遠き稻妻 …

人知れずこそ 小糸のぶ

1963年4月、春陽堂書店から刊行された小糸のぶの短編小説集。装画は清野清二。元版は1954年東京文芸社版。画像は1966年5刷。 目次 女性の声 父の告白 人知れずこそ NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索