2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

星の町 小島千加子詩集

1993年1月、思潮社から刊行された小島千加子(1928~)の第2詩集。装画は船越保武。付録栞は伊藤信吉「星の町の旅」。 あるデパートの小鳥売場に、真白い大きなオウムがいた。普通オウムは、やかましいくらい鳴き声が大きいが、このオウムはいつ行っても一向…

人を恋うる時 楿三千代詩集

1963年5月、青金社から刊行された楿三千代の詩集。題字は駒井鵞靜。 目次 序詩 ・裸の園 慕情の幻想 猫族大饗宴 真理 おなじく 白椿 噓 漠然とした欲情 虚々実々 ・直樹と小百合 直樹の得度 乳房と小百合 可愛い花と花 小百合と雲 どろんこ道 寝顔 白銀を踏…

微熱のある場所 原冬木子詩集

1982年6月、內部都市出版局から刊行された原冬木子の第3詩集。表紙、扉絵は猿沢恵子。 目次 情炎 燃える畑 ロマンス 花園の啞者 物語 夏の展覧 內部 外部 証言 アオコと共に 事情 宴 サックス吹き 証明書 合鍵 反比例一愛 塔 IAMVERYHAPPYNOW 微熱のある場所…

耳さがし 山本楡美子詩集

1983年11月、花神社から刊行された山本楡美子(1943~)の第3詩集。 目次 Ⅰ 戸口 樹木と風 家路 約束 愛惜 笑う犬 いくと帰る 貝 冬の死 鳥 耳さがし Ⅱ 爪合わせ 魚の類 水ぐすり 水の面 八月の光 夏のフィルム 朝の光 泡だから 入水 来訪者 揺れている あと…

日本解放詩集 壺井繁治・遠地輝武編

1950年3月、飯塚書店から刊行されたアンソロジー詩集。編集は新日本詩人刊行会(代表は壺井繁治と遠地輝武)。装幀は後藤禎二。 目次 序文 藏原惟人詩集にそえて 中野重治 第一部 黎明期 第二部 昂揚期 第三部 抵抗期 第四部 解放期 附 戰歿詩人集 解説 壺井…

くもり空の地平線 原冬木子詩集

1974年10月、內部都市出版局から刊行された原冬木子の第1詩集。表紙は著者。 目次 霙降る夜の淫乱歌 キイロイハイエナ あなたの家 てんまつ ものほしそうなすきっ頭 くもり空の地平線 状態論 熱性劣等歌 天然の街 光景 ぼくらはよく感情の話をした 心像 スラ…

暗い川が手を叩く 童門冬二

1960年10月、大和出版から刊行された童門冬二(1927~)の短編小説集。装幀は浮田克躬。表題作は第43回芥川賞候補作品。 目次 暗い川が手を叩く 神さまの畜生 積木の橋に虹が かなしみの市 詩人の魂 骨と草 森の霊柩車 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の…

孔雀船 伊良子清白詩集

1993年7月、岩波書店から刊行された伊良子清白(1877~1946)の詩集。ワイド版岩波文庫106。底本は1938年版。 阿古屋の珠は年古りて其うるみいよいよ深くその色ますます美(うる)はしといへり。わがった詞拙く節(ふし)おどろおどろしく、十年(とゝせ)経…

男、おんな 米屋猛詩集

1991年9月、思潮社から刊行された米屋猛(1930~2019)の第3詩集。装画は横山とき子。 大好きだったノブ伯母。もっとも男らしかった弟、弘。俳人、夏樹。存在そのものが詩人だった谷口広志。出あいは、いつの間にか別れにすり変ってしまって、歳月と共に蛛の…

階段といって 森本敏子詩集

1991年4月、編集工房ノアから刊行された森本敏子(1930~)の第5詩集。装幀は粟津謙太郎。 目次 Ⅰ 階段 基線 此処で あふれる 弛む ありふれた風景 みち さくら 下り電車 あとはあとで あしたは祭り 草をひく人 地図帖 笑う 声 俯く人 火を焚く 咳 端っこに…

七月の心臓 兵庫ユカ歌集

2006年5月、SS-PROJECTから刊行された兵庫ユカ(1976~)の第1歌集。ディレクションは萩原裕幸、表紙イラストは中村豪志。 本書、『七月の心臓』はわたしの第一歌集になります。短歌を作り始めた二○○○年から二〇〇三年の間、年齢で言えば二十四から二十七歳…

風景異風景 山田今次詩集

1989年1月、書肆といから刊行された山田今次(1912~1998)の第6詩集。装幀は高橋順子。 目次 鼻面ノ馬 異聞 大キナ貧乏人 散歩 把手 軍艦ト、トンカチ 風ノコト ドコダ。ココダ。 アル日ソノ時 ソノ、ニン 意外ナ風景 <巨き石> その人 くらがり屋 風景 ニ…

シュルレアリスム詩論 飯島耕一

1961年4月、思潮社から刊行された飯島耕一(1930~2013)の詩論集。装幀は安倍真知。 目次 シュルレアリスム詩論序説 日本のダダ 年表/シュルレアリスム 戦後詩人とシュペルヴィエル シュルレアリスムと絵画 映画におけるシュルレアリスム NDLで検索Amazon…

壊れた夢 米屋猛詩集

1985年10月、思潮社から刊行された米屋猛の第2詩集。 昭和五十四年十月、前詩集『家系』上梓後、六年の歳月がながれた。徒らに馬齢を重ねるうち、当時十六歳と十三歳だった二人の息子は、職を得て静岡、神奈川に巣立った。 小さくなった巣のなかにも、「出会…

マヌエラ 青木弘子詩集

1985年9月、私家版として刊行された青木弘子の詩集。 目次 Ⅰ 少女Ⅰ 少女Ⅱ 少女Ⅲ 少女Ⅳ 牛の眼 窓のはなし 林檎 ガラスのベル Ⅱ 植物 鳩 ある夏の暮らし 不眠シンドローム 扉Ⅰ 扉Ⅱ 扉Ⅲ Ⅲ 砂幻想 無言劇 水滴 散策 廃屋 家 Ⅳ マヌエラ コスモポリタン 日本の古…

残雪 田山花袋

1918年4月、春陽堂から刊行された田山花袋(1872~1930)の長編小説。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

東京の幽霊 芝憲子詩集

1970年8月、潮流出版社から刊行された芝憲子(1946~)の第1詩集。写真は中島すみ江、装画はいなだ三郎、装幀は中島忠男。 これは私のはじめての詩集で、一九六六年頃からの作品が入っている。これらの作品を書く数年前には、私は今頃は波乱万丈の人生を送っ…

狐の眸 堀場清子詩集

1956年2月、昭森社から刊行された堀場清子(1930~)の第1詩集。題字は篠田桃紅。 ここ一・二年の懸案だった詩集が、ひつこみ思案になりがちな懸念の間を出たりひつこんだりしながらどうにかまとまりました。初めて、おほよその作品をそろへてみた時の、手に…

魔剣 小田仁二郎

1966年10月、芸文社から刊行された小田仁二郎(1910~1979)の長編時代小説。装画・装幀は中込漢。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

遼河 両角享子詩集

1990年3月、宝文館出版から刊行された両角享子の第2詩集。 昭和六十年六月に初めての詩集『あの森のむこうには』を出してから、早いもので五年の月日が過ぎました。 その間、多忙ながらも平凡な日日を送っていましたが、一昨六十三年九月、三度目の旧満洲営…

異教徒 齋藤恵美子詩集

1993年7月、思潮社から刊行された齋藤恵美子(1960~)の第1詩集。著者自装。 目次 異邦の女 漏壺 木靴 舌尖 義歯 伴侶 端女の踊り 仮装 謝肉祭 骨董屋 活人画 毒蜘蛛 伴侶 猛禽の踊り 隠者 蕩児 地軸を募集する女 丸薬 ガエタ・セット 伴侶 森番の踊り NDL…

蕃地 坂口䙥子

1954年3月、新潮社から刊行された坂口䙥子(1914~2007)の短編小説集。装幀は須田壽。表題作は第三回新潮社文学賞受賞作品。 目次 蕃地 ビッキの話 霧社 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

あの森のむこうには 両角享子詩集

1985年6月、宝文館出版から刊行された両角享子の第1詩集。装幀はたけだとしこ。 目次 刊行に寄せて 萩原英彦 もうすぐ 春だね 幼い頃の思い出は 私の五十年 桜井さんのまりちゃん 赤枝太郎君に 戦争の始まったその日 私の桜 私の望み 一年たったら 雨がふり…

広津和郎・娘 桃子との交流記――輝いていた日々 亀山恒子

2012年6月、図書新聞社から刊行された亀山恒子(1918~2010)による広津和郎・桃子親娘との交流記。編集は亀山亜土。 目次 広津和郎氏の心の襞 続 広津和郎氏の心の襞――思いつくまま 広津桃子さんと散文精神 遺稿 輝いていた日々――わたしの中の広津氏ご夫妻 …

三等旅行記 林芙美子

1948年9月、方向社から復刊された林芙美子(1903~1951)の随筆集。底本は1933年改造社版。 目次 西比利亞の三等列車 巴里まで晴天 下駄で步いた巴里 佛蘭西の田舍 巴里案内 巴里の片言 ひとり旅の記 屋根裏三味 三等船室雜話 牡蠣を食ふ話 一瞬の歐洲の旅 …

水になる 森本敏子詩集

1983年12月、編集工房ノアから刊行された森本敏子(1930~)の第4詩集。装幀は粟津謙太郎。 今年の五月詩誌「灌木」を主宰しておられた喜志邦三先生が永眠されました。「灌木」は昭和二十八年「再現」の名で創刊され、二十八号より「灌木」と改称されて以来…

子どもと戦争 石川逸子詩集

1976年5月、新日本文学会出版部から刊行された石川逸子(1933~)の第4詩集。装幀は井上正篤。 日中、大平洋戦争、と、中国、東南アジアへの侵略戦争のとき子どもだったものは、それから三十年がすぎて、かつてと同じ国家が、朝鮮、ベトナム戦争で肥え太り、…

悲劇のシステム 作家Mと甘粕大尉 中林庫子

1995年5月、紅書房から刊行された中林庫子(1917~2007)による真船豊の評伝。装幀は山本美智代。 あのころは戯曲といえば、すぐおうむ返しに眞船豊の名がかえってきた。じじつ彼の名は戯曲の代名詞であり、当時は第一人者だった。だが人びとから葬り去られ…

愛と死の歌 加藤八千代詩集

1955年11月、書肆ユリイカから刊行された加藤八千代の第1詩集。 目次 四行詩 かくれんぼ 雪の日の夕闇 影ふみ 鬼ごっこ 石けり 怒り 落葉 緑の証しのためには 私が走れば 秘密 別離 私は知っている 星は雨を降りそそぐ 祈 愛 私は貴女のなかに 私は知りたい …

ああ、生きて帰りたい 比島戦記 高橋喜平

1980年6月、創樹社から刊行された雪氷学者・高橋喜平(1910~2006)による戦記。 目次 第一章 まえがき 第一章 ああ、生きて帰りたい――昭和一七年一月三日~五月一五日 第二章 まえがき 第二章 急性大腸炎記――昭和一七年七月七日~八月二八日 第三章 まえが…