2021-07-30から1日間の記事一覧

春の重さ 太原千佳子詩集

1984年11月、思潮社から刊行された太原千佳子(1937~)の第2詩集。装丁は利根山光人。刊行時の著者の住所は練馬区上石神井。 染井吉野の開花日は、桜の蕾の重さを測って予想する、と新聞の片隅に書いてあった。私はその記事を切り抜き、その日から、違い春…

輝き術 日原正彦詩集

1973年10月、詩学社から刊行された日原正彦(1947~)の第1詩集。 目次 Ⅰ 尋ねる人 静かなひと プールサイドで いとしき来迎 Ⅱ かぜ 風(散文詩) 風 Ⅲ 夢 気配 収集 丘まで Ⅳ ものたちの朝 供物 送別歌のように Ⅴ 新鮮なたそがれの中で 黄昏 おわりのための…

余白の祭 恩田侑布子

2013年3月、深夜叢書社から刊行された恩田侑布子(1956~)の評論集。表紙はクリムト「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」(部分)、装幀は高林昭太。第23回ドゥマゴ文学賞受賞作品。 小さい頃から川が好きだった。 静岡の街なかに生まれたが、三つで安…