2021-09-04から1日間の記事一覧

ある詩人の生涯 火野葦平

1956年10月、三笠書房から刊行された火野葦平(1907~1960)の短編小説集。装幀は藤岡光一。 作品を書く場合、私はいつでも自分にとつて大切なテーマを、自分に近い世界の題材によつて書きたいと考へてゐる。無論、まつたくのフィクションによる場合もあり、…

夢幻漂流 岡本定勝詩集

2013年10月、ボーダーインクから刊行された岡本定勝(1937~)の第3詩集。表紙は喜久村徳男。著者は平良市生まれ。 目次 Ⅰ 流木の夢 日のたそがれ マティスの教会 旅の男 去りかねている夏 「おもろまち」幻視 漲水御嶽(はりみずうたき) 吹きさらしの島は …

奈落転々 野田真吉詩集

1978年1月、創樹社から刊行された野田真吉(1916~1993)の第1詩集。題字は高橋新吉、装幀・装画は山下菊二。 この詩集の題名を、はじめ『野糞』にしようと私は思っていた。詩でも映画でも、あれこれと理クッをつけてカッコをつけるが所詮、自分のひった糞の…