2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

未昏の日 菊池正詩集

1996年8月、砂子屋書房から刊行された菊池正の第19詩集。著者は岩手県生まれ、刊行時の住所は横浜市港北区仲手原。 ここ数年、私は新しく詩集を編むことに躊躇を感じてきた。それが私にとってどういう意義があるのかという疑念を、ぬぐい去ることが出来なか…

太陽は東からあがる 草野心平詩集

1970年6月、彌生書房から刊行された草野心平(1903~1988)の詩集。 詩集「こわれたオルガン」(一九六八年刊)以後に出来た詩篇をここに集めてみた。年代的に言えば六十五歳が十七篇、六十六歳が十八篇、その他の数篇は「こわれたオルガン」に収録さるべき年…

玄冬 菊池正詩集

1987年12月、蒼玄社から刊行された菊池正(1916~)の第17詩集。著者は岩手県生まれ、刊行時の住所は横浜市港北区仲手原。 目次 冬の樹木 虫眼鏡 悲歌 杏花暮色 六月の雨 老来 夢の旅 鰍 秋土用 老痾譜 わがための挽歌 書後に添えて NDLで検索Amazonで検索日…

一丁目一番地の女のおしゃべり 大石規子詩集

1975年8月、野火の会から刊行された大石規子(1935~)の第1詩集。著者は横浜市中区本牧和田生まれ。刊行時の住所は横浜市南区。 高田敏子先生の「野火の会」に入れていただいてからもう七年、ここに愛着のある詩、思い出のある詩など三十篇を集めてはじめて…

日本詩人叢書 菊池正詩集

1986年4月、近文社から刊行された菊池正の散文詩集。日本詩人叢書5。 これは私の第二散文詩集である。「長い塀」と「蔵の中」の二篇は詩集『静物』から、そして「別れ霜」「聖家族」「幻花」の三篇は宝文館版の『菊池正詩集』から若干の改稿を加えて再録し、…

庭苑 山口三智詩作品集

1991年12月、近文社から刊行された山口三智(1926~)の第8詩集。著者自装。石彫、スケッチは長女の山口さとこ。著者は兵庫県神崎郡市川町生まれ。刊行時の住所は京都府亀岡市。 目次 名もわからないとり 白い華ばなの円舞 仄かなる芽 たたらと砂嚢 白花とき…

忍冬詩鈔 菊池正詩集

1981年10月、VAN書房から刊行された菊池正(1916~)の第16詩集。VANシリーズ75。著者は岩手県生まれ、刊行時の住所は横浜市港北区仲手原。 「忍冬」といってもすいかずらのことではない。 人生にも四季があるのだとすれば、わたしはまさしくその冬に当たっ…

晴れたらいいね 村嶋正浩詩集

2011年5月、ふらんす堂から刊行された村嶋正浩(1941~)の第7詩集。装幀は和兎。付録栞は海埜今日子「詩、死、詞、紙、始…句読点が流れにてふいに繋ぐ。」、榮猿丸「村嶋流『おくのほそ道』」。「鰐組」「澤」所属。刊行時の住所は川崎市川崎区。 目次 夜が…

現代日本詩人全集第12集 菊池正

1985年4月、近代文藝社から刊行された菊池正の詩集。第3詩集『自らを戒むる歌』(大日本百科全書刊行会、1943)と第7詩集『陸橋』(昭森社、1956)の合本。 目次 『自らを戒むる歌』・天来歓声 はつ花 天来歓声 峠の上で 砂 茶飯事 書物 朝顔と妻と 子供服 …

見知らぬ人々の肖像 村島正浩詩集

1985年10月、ワニ・プロダクションから刊行された村嶋正浩(1941~)の第4詩集。 目次 そのひとは少しずつ窓の方へ……窓ににじり寄る男 寒いの?……身体を折りまげる女 踊り場の中央で、そのひとは大きく口を……捩れて行く男 笑って、笑って、こんなにもいっぱ…

陸橋 菊池正詩集

1956年10月、昭森社から刊行された菊池正(1916~)の第7詩集。著者は岩手県生まれ。 前著「樺太山系」以降、昭和十九年から今日までの作品中より三十四篇を選んで一巻とした。 分かつて四部としたが、配列については格別の考えがあつたわけではない。その傾…

パレード 石関善治郎詩集

1995年8月、沖積舎から刊行された石関善治郎(1945~)の第1詩集。ブックデザインは鈴木成一デザイン室。著者は茨城県生まれ、刊行時の職業はマガジンハウス編集者。 目次 パレード 予言 パナコラン 人事 ヨシュア・ツリー バンコクの犬 十兵衛 眺望 龍馬 匂…

フェタールなわが母へ寄せる哀歌 工藤康遺稿集

1987年3月、工藤勇三により刊行された工藤康(1925~1972)の遺稿集。編者は北彰介。著者は青森市生まれ。 目次 ・詩篇 すずかけの道 封印 木霊 こころの詩 蟹の詩 懐かしいあけみに 若い日の記録 工業学校の庭 夕暮れ 冬 帰途 病床の歌 エチュード 夜更けの…

詩人秋山清の孤独 岡田孝一

1996年10月、土曜日術出版販売から刊行された岡田孝一による秋山清(1904~1988)の評伝。装幀は居島春生。 目次 ・詩人秋山清の孤独 秋山清論への試み 「毎日一つ仕事のこと」 秋山清の「われをはげます歌」 道草の楽しさ 背なかにある眼 秋山清のやさしさ …

プロレタリア歌論集 渡邊順三編

1930年1月、紅玉堂書店から刊行されたプロレタリア短歌歌論アンソロジー。編集は渡邊順三(1894~1972)。画像は函欠本。編者は富山市生まれ。 目次 定型律短歌の歷史的限界性 (伊澤信平) プロレタリア・リアリズムへの基礎 (會田毅) 無產階級短歌への問題 (…

五月の動物園 金沢星子詩集

1985年11月、国文社から刊行された金沢星子(1927~)の第4詩集。装画は金澤讓太郎。著者は神戸市生まれ。「地球」同人。刊行時の住所は世田谷区奥沢。 目次 月蝕 立像 ペンダント 死の王国 旅 節嶺 草 梅林 嵐 季節風 千里川 さくら 死の島 不在の影 提灯行…

現代ソビエト短編集 1976年―1980年

1981年6月、モスクワプログレス出版所から刊行されたアンソロジー。 目次 むかしむかし、小ザケが住んでいました フョードル・アブラーモフ/秋山勝弘 昼も夜も、昼も夜も…… アレクサンドル・ヴァンピーロフ/秋山勝弘 血友病 ヴィクトル・アスターフィエフ…

日々まあ平安 八代信詩集

2002年12月、無極堂から刊行された八代信(1942~2020)の詩集。著者は群馬県生まれ。 この詩集におさめたものは、すべて「方方」に発表した。他に書かなかったわけではないが、散逸というか、ものぐさというか、こういうふうになった。しかし、この間、10年…

夜風 都筑省吾歌集

1941年5月、砂子屋書房から刊行された筑紫省吾(1900~1997)の第1歌集。題簽は窪田空穂。槻の木叢書第7編。 目次 序文 窪田空穗 水際(大正十一年―十五年) 萬滿寺に住む(大正十五年) 燈影(昭和二年-五年) 我が住むは下宿なり(昭和六年-九年) 瓶の金魚(昭和…

プロレタリア詩の達成と崩壊 西杉夫

1977年3月、海燕書房から刊行された西杉夫(1932~)の評論集。著者は東京生まれ。「コスモス」同人。 これまでにわたしが書いてきた評論のうち、プロレタリア詩関係のものだけをまとめてみた。プロレタリア詩について体系的な研究を、最初から志したのでは…

風景 橋閒石句集

1963年9月、白燕発行所から刊行された橋閒石(1903~1992)の第4句集。著者は石川県生まれ、刊行時の住所は神戸市生田区海岸通。 「俳句史大要」は別として、「雪」(昭和二十六年)「朱明」(昭和二十九年)「無刻」(昭和三十二年)につづく第四句集が「風景」で…

原爆文学史 長岡弘芳

1973年6月、風媒社から刊行された長岡弘芳(1932~)の評論集。装幀は中矢恵子。著者は東京生まれ、刊行時の住所は世田谷区豪徳寺。VIKING同人。 目次 Ⅰ 原爆文学史 原爆文学通史 原爆詩歌史略説 Ⅱ 原爆文学論 原爆文学論 原爆文学とナショナリズム 『屍の街…

潜水夫 扇谷義男詩集

1956年11月、植物派詩の会から刊行された扇谷義男(1910~1992)の第2詩集。装画は山中春雄。 目次 孤独な夜 冬の機関車 反抗的な夜 芸術について へまな媾曳 へんな男 重い病気 荒涼の人 夜の落葉 休火山 眠られぬ夜のために おなじく おなじく おなじく 望…

絵のある詩集 深沢紅子

1974年3月、熊谷印刷出版部から刊行された深沢紅子(1903~1993)の随筆集。編集は佐藤実、表紙装画は著者、装幀は伊藤憲治、写真は堤勝雄。著者は盛岡生まれの画家。刊行時の住所は東京都練馬区南田中町。 画家の深沢紅子さんが≪絵のある詩集≫と題する本を…

颱風の眼 緒方健一詩集

1953年7月、プレイアド社から刊行された緒方健一の第1詩集。 目次 樹液 眼Ⅰ 眼Ⅱ 眼Ⅲ 日々の歌 雨の歌Ⅰ 雨の歌Ⅱ 雨の歌Ⅲ 洞窟 冬の薔薇 歌Ⅰ 歌Ⅱ ぼん・そわーる 旋律 夜の街で 手紙 教會の午後 ロマンチシズム 花 蟇 夕べの歌 神話 冬の日記から 午後 ロジッ…

不安のうた 蒔田耕一詩集

1987年8月、編集工房ノアから刊行された蒔田耕一の第1詩集。表紙絵は蒔田すみれ(一歳)のなぐり描き。 目次 Lerelief(レリーフ) Lesfeuilles(葉っぱ) 疼く直喩――金時鐘氏に 符牒の翳 自己紹介 夢の部分 価値 ローソクのうた 不安のうた 中学三年生にし…

植物体 石毛拓郎詩集

1975年6月、紫陽社から刊行された石毛拓郎(1946~)の詩集。装画は戸谷秋郎。 目次 幼年時代 渡河 アズテックの肖像 都市の地声 砂の末裔 分水嶺 砂の国から 啞の河 火之王 身捨川に行く サマータイム 草と狩人 守護 負の異郷 挙家離村へ 下総台地 太郎の岸…

谷間 岡田刀水士詩集

1950年11月、思索社から刊行された岡田刀水士(1902~1970)の第3詩集。装幀は南城一夫。 この詩集は、約一ヶ年ほど前に出版社の手元へ預けておいたものである。それがいろいろな都合で、今日まで延びてしまつた。從つてこのなかの作品は現在の私のものとは…