2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

愛なしで 中村俊亮詩集

1965年9月、思潮社から刊行された中村俊亮(1939~1989)の第1詩集。装幀は加藤裕と田中良。第6回土井晩翠賞受賞作品。著者は盛岡生まれ、刊行時の住所は盛岡市山岸町。 目次 悪い子 肺結核の子供 退学 夏の少年 骨 トランペット 野のむこう 空室 愛 雪が降…

四万十川 林嗣夫

1993年11月、書房ふたばから刊行された林嗣夫の長編詩。著者は高知県幡多郡十和村生まれ、刊行時の職業は中学校教師、住所は高知市薊野。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

チョロス 矢澤準二詩集

2020年7月、思潮社から刊行された矢澤準二(1950~)の第1詩集。版画は平木元。著者は浅草生まれ。 目次 チョロス 十二才 檸檬切る 女 男 手 商船テナシチー 穴と蝶々 僕が世界と キセツ しじまの音 時代 遠くで 僕がケータイもスマホも持たない理由 教え 戦…

食欲の論理 村島正浩詩集

1972年4月、マニフェストから刊行された村島正浩(1941~)の第1詩集。マニフェスト叢書3。刊行時の著者の住所は千葉県松戸市。 目次 朝食の食器の中の魚へ連帯の挨拶又は恐怖の言葉 火の分析 食欲の論理 食器と食器職人に関する考察 食物たちに関する考察 …

腔腸都市 岸本徹詩集

1991年10月、百鬼界から刊行された岸本徹(1934~1990)の遺稿詩集。著者は神戸生まれ、手帖舎社主。 川原に咲く彼岸花の朱が、例年以上に心を引く秋がめぐって参りました。昨秋、それははんとうに忽然とあの人は逝ってしまいました。やり残した仕事も、書き…

海馬(トド) 吉村昭

1989年1月、新潮社から刊行された吉村昭(1927~2006)の短編小説集。装画は門坂流。 目次 闇にひらめく<鰻> 研がれた角<闘牛> 螢の舞い<螢> 鴨<鴨> 銃を置く<羆> 凍った眼<錦鯉> 海馬<トド> あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検…

灯りもつけず 泉谷明詩集

2006年8月、路上社から刊行された泉谷明(1938~2020)の第13詩集。装画は橋本尚恣。著者は青森県生まれ、刊行時の著者の住所は弘前市栄町。 目次 迷ってます 夏のいちばん暑い日に すわっています そんなことではない ころがって 風ささやかです それでは …

メロンと鳩 吉村昭

1978年6月、講談社から刊行された吉村昭(1927~2006)の短編小説集。装幀は辻村益朗。 目次 メロンと鳩 鳳仙花 苺 島の春 毬藻 凧 高架線 少年の夏 赤い月 破魔矢 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

還魂よ 清藤碌郎詩集

1974年11月、私家版として刊行された清藤碌郎(1926~)の第4詩集。表紙は福井一。 目次 Ⅰ 微笑のあとに 無心 水の風景 ある素描 海辺にて 叫び 異変抄 夢を噛む 海と砂漠へのアプローチ 海と砂の哀歌 屈折 この時 Ⅱ 砦 燧石の歌 青い麦畑の廃墟 発見 山が逃…

冬の輪 山田尚詩集

1983年11月、津軽書房から刊行された山田尚(1935~)の第3詩集。著者は青森県南津軽郡大鰐町生まれ、刊行時の職業は弘前私立小学校教諭、住所は弘前市広野。 詩集『リュリュの岸辺』(昭和48年2月)を、亜土叢書Ⅲとして出してから、早いもので十年の歳月が過…

再婚 吉村昭

1995年3月、角川書店から刊行された吉村昭(1927~2006)の短編小説集。装画は駒井哲郎。 目次 老眼鏡 男の家出 再婚 貸金庫 湖のみえる風景 青い絵 月夜の炎 夜の饗宴 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

ブルーベリーを摘んだ日々 ふたりの山小舎だより 岸田衿子・岸田今日子

1988年8月、徳間書店から刊行された岸田衿子・岸田今日子のエッセイ集。カバー装画は片山健。 目次 1 衿子の章・エッセイ 山麓日記Ⅰ 一九五八――一九五九 六月 十五日ぶりに山へ やかまし村 雨上り 七月 熊の噂と本もの 同級生 御所平まで 写真家の話 風邪ひ…

北辺の樹 山田尚詩集

1965年三月、青森県詩人協会から刊行された山田尚(1935~)の第1詩集。印刷所は青森刑務所作業課。著者は青森県南津軽郡大鰐町生まれ、刊行時の住所は大鰐町。 <なんのために詩を書くのか>という問いを、ボクはしばしば受けることがある。それがときとし…

海の奇蹟 吉村昭

1968年7月、文藝春秋から刊行された吉村昭(1927~2006)の短編小説集。 目次 海の奇蹟 白い道 野犬狩り 貝の音 透明標本 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

二月のテーブル 以倉紘平詩集

1980年3月、かもめ社から刊行された以倉紘平(1940~)の第1詩集。 目次 聖家族 春雷 二月のテーブル 流氷 彫琢Ⅰ 彫琢Ⅱ 夕焼け しずしずと時が流れ 珊瑚礁 燃え上がれやさしい海よ 訪れ 頌歌 泉 まぼろしのポプラ並木 白鳥 麦畑 祈りの歌 帰郷の歌 風景 雲 …

村上善男 玄々とした精神の深みに 西野嘉章

2017年9月、東京大学総合研究博物館「インターメディアテク」から刊行された、西野嘉章(1952~)との往復書簡を中心とした村上善男作品集。装釘と造本は西野嘉章と山本浩貴。第52回造本装幀コンクール「経済産業大臣賞」受賞作品。 目次 一九八七・○五・○九…

換気扇 奥村真詩集

1985年11月、一風堂から刊行された奥村真(1949~2009)の第2詩集。装幀は奥村修。著者は三重県四日市市生まれ、刊行時の住所は杉並区阿佐谷北。 目次 でんわ 道行き白く 土盗人 家庭の朝飼 灯下の青少年 生活態度 蝶の靄 そらの洞 アテネの塩 ゆき 自鳴鐘 …

私が死んだとき 帆田春樹詩集

1967年1月、白梅紅林社から刊行された帆田春樹(1909~1999)の詩集。想定は本田希枝。 この詩集に、なにが潜んでいるか。 読んでくださる心美しい猟人、その狩りの獲物は、いかなるものであろうか。 これまでに、春月・犀星・正夫という詩人たちが褒めた”か…

鱈景 橡木弘詩集

1996年4月、詩行舎から刊行された橡木弘(とちぎひろし)の第4詩集。文選は葛西岩男、組版は岩瀬巌。橡木弘は、前衛美術家・村上善男(1933~2006)のペンネーム。 目次 柩景 馬景 鴉景 鱈景 蝦景 烏賊景 芭奈奈景 鳩景 再録 巡禮 NDLで検索Amazonで検索日本…

体温 与那覇幹夫詩集

1993年10月、図書出版まろうど社から刊行された与那覇幹夫(1939~2020)の第3詩集。装幀は高橋啓二。栞は福田万里子「澄んだ存在の闇」。まろうど現代詩選書4。著者は沖縄県宮古島七原村生まれ、刊行時の住所は沖縄県南風原町。 区切りを付けようと、これま…

私の美しいひと 帆田春樹

1998年10月、玄鳥社から刊行された帆田春樹(1909~1999)の随筆集。装幀は本田希枝。本名は本田十蔵。 私が生きたということを一人息子のために残してほしいと娘が云う。 昭和四十年代に発行した小新聞「随筆評論」から抜粋し、まとめた。 私の好きな作家、…

棘 橡木弘詩集

1989年2月、北奥舎から刊行された橡木弘(とちぎひろし)の第3詩集。文選は佐藤悦子、組版は秋元秀夫。橡木弘は、前衛美術家・村上善男(1933~2006)のペンネーム。 目次 Ⅰ 活版 墨彦 禅 蟹芝居 武蔵 Ⅱ メス 蝉 扇状地 小豆 痛風譚 花粉頌 杉葉 恙 棘 NDLで…

クールミント・アニマ 辻和人詩集

1995年12月、書肆山田から刊行された辻和人の第1詩集。装画は松宮純夫。 目次 野原を歩くぼくの「情景」 幼児画の色 曲がっている蛇口 風の吹く帰り道 あかるい半球 パーティの染み 冬 着る声 ぼくの肖像 ギターを弾く男 掌の中の「顔」 Qの日 呼吸の巣 髪の…

海の発作 野沢暎詩集

1963年4月、国文社から刊行された野沢暎(1938~)の第1詩集。装画・版画は岸田孝一。刊行時の住所は東京都新宿区。 目次 Ⅰ 海の発作(一九六〇~一九六二) 砲石 銛 海の発作 砦で踊る 吐息 豊漁 めまい 長い恋 愛すなわち独占 帝国わが踏絵 女たち 夏の情…

林檎蜂起 橡木弘詩集

1986年3月、北奥舎から刊行された橡木弘(とちぎひろし)の第2詩集。橡木弘は、前衛美術家・村上善男(1933~2006)のペンネーム。 目次 Ⅰ パブロフの猫 鰯 氷温 錘 錆 Ⅱ 夢路 扇状地 透視 卍町桝形 花粉頌 巡禮 Ⅲ 現況(林檎考のうち) 症状(林檎考のうち…

ぜぴゅろす 杉山平一詩集

1977年6月、潮流社から刊行された杉山平一(1914~2012)の詩集。 この詩集を出すおすすめを頂いたのが、永年敬愛した友人田所太郎氏の自決死に心痛めていたときであった。そういえば、彼が、私の作品などほめたこともなかったのに、めずらしく私の「また、…

子実体日記 だれのすみかでもない 彦坂美喜子詩集

2019年2月、思潮社から刊行された彦坂美貴子の詩集。装幀は高林昭太。付録栞は倉橋健一「口語自由律のあらたな地平へ――今はただその混沌こそ凝視」、北川透「ポリフォニーのこだま――彦坂美喜子『子実体日記』随感」。 何かを分類し体系づけようとするときに…

ペリカン 弓田弓子詩集

1979年5月、山脈会から刊行された弓田弓子(1939~)の第3詩集。装画は久保田昭三。山脈叢書13。横浜詩人会会員。刊行時の著者の住所は横浜市磯子区。 目次 二匹の犬 ペリカン 命名 飼育 いちにちじゅう s 鳥たち ; わめく 季節 冬の夜 野原 家庭 犬大国 三…

中村隆全詩集 中村隆文責任編集

2001年6月、澪標から刊行された中村隆(1927~1989)の詩集。編集は中村隆文。装幀は倉本修。 目次 詩集『不在の証』全篇・不在の証・他3篇 不在の証 告発者 暗い声に われわれはなにを得たか ・砕ける日々・他5篇 砕ける日々 火の眼 渇いた薔薇 リラと薔薇 …

月と頭蓋 大橋千晶詩集

1998年5月、書肆山田から刊行された大橋千晶の詩集。装画は岡安歌子。 目次 海月 月と頭蓋 水と風によせる断章 ゆりかもめのように 驟雨のなかを 曼珠沙華 幼年・素描 その部屋の窓から 水草につつまれて そのドア 小さな灯りのように 小さな風 おしえて あ…